私が小学生のころ毒母は自称「体が弱い」ということで、
しょっちゅう病院に行っていた。
ある日「もう胃がものすごく悪いから長生きできないと思う。」と言われた。
このころの母は、ほぼ寝込んでいる状態だった。
私は、ショックだった。
なんとかしなくちゃ、お母さんが死んだらどうしよう。
とにかく、祈るしかない。近所のお寺にお参りに行った。
千羽鶴を折った。あまりに大変なので、友達に手伝ってもらいながら。
でも、いつの間にか、いつもの元気な毒母。
素直な私は、それでもお母さんは体が弱いから、きっと早死にしちゃうんだ。
って、怯えていた。
現在80歳で持病なし。という結論をこのころ知っていたらと思う。
無駄に怯えて、心配して。ばかみたい。
とにかく、よく怒鳴る人だった。
友達が遊びに来ていても、ぎゃんぎゃん私を叱る。片づけてないとか、色々と。
でも、友達にはものすごく親切で優しい。しかも過剰接待をする。
私が友達のうちに行っても、こんなことされたことない。みたいな。
ある家なんて、ケーキを自分の子どもたちに先に選ばせて、私にはあまりものを出してくれた。
びっくりしたけど。この家の方が親としては正しかったのかも。
いつも不機嫌で、怒ってばかり。
気づくと、毒母にばかり気を使っている自分がいた。
満たされないまま、強烈な怒りにふたをして。
お母さんが喜ぶように、怒らないように。
楽しいことをするのはいけない気がして。なぜか罪悪感。
しょっちゅう、ストライキで寝込む母をなぐさめるため、いつも一生懸命だった。
でも、努力は虚しく、感謝されるどころか
「子どもなんて持つもんじゃない。私は生まれ変わったら、独身でキャリアウーマンになりたい。」
「子どもなんてお荷物よ。」と罵倒されていた。
「私、いないほうがいいんだ。私なんて生まれてはいけなかったんだ。」
ずっと思いこんでいたから、小学生なのに首を吊ることを2回もするということになった。