「ここがあなたの新しい居場所だよ、エベレッタ」
そう言って車掌の格好をした天使ーアリハイムーは私を案内した。


私はエベレッタ。遠い昔に生物を持ってして地球に生まれ、3回の生まれ変わりの後に天使となった。何百年も天使をしているから、もう生物だった頃の記憶はない。ずっと最高神様に仕えていたが急遽この仕事ーホリーナイトトレインの車掌ーを引き継ぐことになった。


「君が主にすることは、全員が輪廻から抜け出した人かどうか確認することさ。大した仕事ではないけど、君にピッタリだ。」とアリハイムは言った。
「どういう意味ですか?」
「そのうち分かる……君がここに就いた理由がね。」
「そういえば、アリハイムはこれからどこの部署へ変わるの?」
「……僕はね…秘密♡」と言って彼はウインクをした。なかなか容姿がいい彼だから許される行為だろうな……きっと常世にいた時にはモテていたのだろう。

「仕事の内容は分かったので、今夜からやってみます。」
「うんうん……頑張ってね…君が次の車掌でよかったよ、エベレッタ。」そう言ってアリハイムはどこかへ行ってしまった。


私は後に知ることになる。彼の秘密と最後の言葉の意味をー

車掌エベレッタ

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