予約していた診察時間には

少し遅れてしまいました。







娘は

無表情のまま診察室へ入りました。





私も娘も

酷い顔をしていたと思いますが

主治医の先生はいつもと変わらず

笑顔で迎えてくださいました。







先ず

家での体重を報告。



先生は

『頑張ったね!!』と喜んでくださいました。



娘は無表情&無言です。







そして今朝の出来事を話しました。







先生は



『お母さん。びっくりしたでしょ?!

 

 しばらくは体重を測るたびに

 朝のような状態になるよ。



 拒食症の原因である

 娘さんの脳内を乗っ取っている

 病原菌Xが

 体重が増えるのを

 必死で抵抗している状態だから。



 でも拒食症から回復するためには

 必要な過程です。』







『そしてこれは娘さんが

 頑張っているという事だからね。』







初めて見た娘の豹変ぶりを

涙目になって話していた私に

分かりやすく丁寧に

説明してくださいました。









そう。





娘は頑張ってるんだよ。





ご飯を食べてくれているという事は

拒食症を治そうとしているんだよ。





しばらく続くかもしれないけど

永遠じゃない。





うん。うん。





私は頭の中で整理しました。







すると

無表情&無言だった娘が



『何キロまで増やさないといけないの??』



と聞きました。







先生は



『標準体重となると50kg以上だけど

 とりあえずは生理が来るまでは

 増やし続けないといけないよ。』と。







生理が来るという事は

女性ホルモンが高まるという事です。





女性ホルモンは

自律神経を活発にし

気持ちを安定させる働きがあるそうで

肌や髪の毛を健やかにする働きもあります。





入院した時に女性ホルモンの数値を

調べてもらったのですが…



結果は

『ほぼ0だねー』…。







女性ホルモンが高まってくると

拒食症の様々な症状も

落ち着いてくるのだとか。







初潮が40kg過ぎたくらいで来ていたので

40kgになれば

生理が戻って来るのでは??

と思いましたが



生理が来ていた頃の体重+2〜3kgは

必要だと言われました。









娘はまた無表情&無言になりました。

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