入院生活1週間が過ぎた頃の話しです。







この1週間は

娘の入院から始まり

下の弟の入園受付に行ったり

上の弟の運動会があったり

修学旅行の説明会があったりと

バタバタでした。





娘の中学校にも行き

先生に経過を報告し

1週間分のプリントをもらいました。





学校の先生には

『入院中は勉強の事は忘れて

 治療に専念してください。』と

言われましたが





娘は

体重の数値が気になるのと同じで

テストの点数や順位

通知表の評定など

自分自身の評価が

数字で表される事に対して

とても執着していました。





入院した事で

体重の減りが期待出来ないと思ったのか

さらに勉強に励む事になります。





そんな状態で

学校の勉強はしなくて良いよ。とは言えず

主治医にも相談したのですが



『娘さんが勉強している方が

 落ち着くならさせてあげましょう。』



と言われました。







数字に執着するのも

拒食症のあるあるだそうです。







娘は体重を減らし続けている自分を

他の人には出来ない事をしているんだ。と

自分を評価していた所があります。





勉強も

入院前に学年2位だった事で

その順位を落とさないように

勉強をしなければいけない。と

思っていたようです。





娘は運動が苦手です。

人見知りもかなりあり

友達も多くはいません。

空気を読む事が苦手で

人の気持ちを考えられない時もあります。



だからでしょう。





『私には勉強しかないの!!』



『勉強出来なくなったら

 私には価値がないじゃん!!』



と泣きながら言っていたことがありました。









母としては

あなたは居てくれるだけで良いんだと

何度も言いました。





けれどまだこの頃は

その言葉は

娘には届いていませんでした。





この病気は

いわゆる‘’真面目‘’な子

‘’完璧主義‘’な人がなりやすいそうです。



娘は真面目で完璧主義です。



やると決めた事はやる。



勉強しなければいけないからやる。







そんな様子を見た先生が



『学校に行って勉強出来ないと思う事が

 ストレスにならないように

 院内学級という制度を利用しますか?』



と聞いてくださいました。





そういえば

前の病院の先生が

『この病院なら院内学級もあるし

 娘さんにも良いかと思います。』と

言っていたな。と思い出しました。



娘の事を考えてくださった事に

改めて感謝です。







1日1000Kcalを何とかクリアして

1日1200Kcalに上げようね。

という話しになり



娘は

食べないといつまでも退院出来ない事は

理解していたようで

しぶしぶですが

食事のカロリーを上げる事に同意。





一応順調に治療が進んでいる。

という事で

先生は

院内学級のお話をされたようです。





とは言っても

娘の食べるペースを見て

早期には退院は出来ないだろうとの

判断だったと思いますが



ひたすら自分で勉強するのにも

限界があるだろうし



私も娘もいいね。となったので

院内学級を申し込みました。

✾ 数字への執着 ✾

facebook twitter
pagetop