私は

自分の症状以外は分からないから

「パニック障害はこういうものです」

とは言えない。


だから、「私はこうなる」
という話。



父親は酒乱で、

酔うとセクハラしてくる人だった。

優しい時も当然あったけど。

基本的にはスパルタ。

躾はものすごく厳しい人でした。

テーブルマナーや基本的なことだけではなくて

所作や言葉使い、返事の仕方にもとても厳しく

特に他人の邪魔や迷惑になること、無礼なことは無いようにと

殴る、平手打ちは当たり前の教育。


父を怒らせないようにいつもビクビクと怯えていたし、間違いがないようにいつも頭をフル回転させていた。


分かっているつもりなのに、例えば作業をしてる父の様子を見てたくて、

傍に寄って行った時なんかに、手元を私の身体の影でくらくしてしまったりみたいな、うっかりしてミスをして、

すぐさま「あ!てめぇ!」とか「ちっ」って舌打ちされたかと思えば頭を引っぱたかれ、耳の上ら辺が熱くなっていた。

怒られた時にごめんなさい…っ

って心の底から反省していた。


家族でお出かけしていて

2つ上のお姉ちゃんと車で喧嘩になったら

見知らぬ土地でも車から降ろされて、

歩道も無い雪道をただ車道にそってとぼとぼと歩いたりもしたし

街灯もない、熊が出る山の峠に何度か捨てられたこともありましたw

ガサガサ…ってwww

獣の足音とか聴こえて…

ぐすん、と鼻を啜りながら木の根元で体育座りをして、また父が迎えに来てくれるのを待ったりもした。

その山から夜景は綺麗に見えたなあ。




セクハラに関しては
セクハラで済まない事もあったんだけど

それは口が裂けても言えない。

不思議だよね。

言って楽になりたいのに

言葉にできない。

それに関してはまた別の記事で、、



とまあ、子供の頃から、

何かと怖い思いをしたりはあったけど

その頃は、怒られたり、

作業を傍で見られている時なんかに、

酷く緊張して 身体が動きづらくなったり

見られているということで、いつも出来てることが急に出来なくなって 固まってしまったり

胸が苦しくなる、焦る、程度だった。




でも19、20歳の時に付き合ってた人が、
明らかな自己愛性パーソナリティ障害の人だった。その人の母親もその気質がある人だった。


その人は当時36歳で、私と付き合ってからその人は実家を再び出て、その人の地元の駅直結型のマンションで同棲を始めたんだけど

会社で疲れて機嫌が悪い時には

何かと物に当たるのね


1時間も2時間も愚痴を聞かされて

でも私は、精一杯寄り添っていたつもりだし、

いつも、うんうん、そうだよね、、って話を聞いていたし、味方でいた。

でも、さっきまで

「そう!そうなんだよ。可笑しいでしょ?君はよくわかってるね。君は頭がいいね、」


とか言っていたかと思うと、突然

今度はその矛先が私に向いてきて

「そういう仕事をしてるからって、その年齢でこういう所に住めたり 普通は出来ないんだけど 分かってる?」

とか、なんとか始まったり。

「だいたい、我々がこんなに国に貢献して働いてるというのに君の親のような欠陥だらけで他力本願なゴミみたいな人間を税金でこの先養っていくとか こっちが死にたくなるよ。君の親、今は働いてるかもしれないけど。どうせ未来はそうでしょう?そんな生き恥を晒す前に俺なら飛び降りるね。」


とか私の家族の愚痴になったり。。


よくある

「てめえ!」「ふざけんじゃねえよ!」

とかそういうキレ方じゃなくて。


あくまで冷静に見えるような。

現実的に、その人を貫く言葉をあえて選んで
それを浴びせてくる。


次々と。

座っている私の前に立って

上から、理屈っぽいことを散々に言う人だった



それで、不安とか焦りとか
なんとも言えない恐怖で、何も考えられなくなって、

何も言えなくなって

心臓が耳にあるんじゃないかってくらい

自分の鼓動が強く聴こえて

気づいたら

両腕両足が、痺れてジンジン痛くなったの。


動けなくなって来たかと思ったら

スマホを持ってる手が 大きく揺れ始めて

必死に離さないようにしてたつもりが

遂には持っていられなくなったみたいで、

スマホをガタンっ、と床に落としてしまった


そして詰め寄られて

やっとの思いで 「やめて」「分かったから…もういい加減にして」「うるさい…」

って消え入るような声で呟いた。



その時、触れられたか自分から避けようとしたかハッキリしてないけど

何かの衝撃が腕にあって。

それから、筋肉が硬直したかと思ったら、

次に、

指も腕も、曲げる方の筋肉がぐーっと縮まった。


筋肉は縮まる方の力の方が強いから、
焼死体が熱硬直で固まってしまう時もそういう風になるらしい。


指はいびつな形に固まって、つりはじめた。


その時同時に過呼吸もあった。

そんな私を見ても、彼氏は何も言わずに

ベランダにタバコを吸いに行ってしまった。

悔しくて堪らなかった。

今までの私なら 言い返せたはずなのに。

息をするのも忘れそうなくらいに怯えてしまって反論どころじゃなかった。

なんとか彼氏の戻ってくる前にベッドから降りて、廊下までたどり着いたかと思ったら、もう疲れきってベタっと冷たいフローリングにあひる座りをした。

目が回りそうなくらい、不安と不快感と悲しみ、怒り、悔しさが渦巻いていた。

暫く玄関を見つめながら、呼吸が落ち着くまでじっとして


足が冷えきって、固くて冷たいフローリングに下ろしてるおしりや足先が痛くなってきてから、

私はこっそりと玄関を開けて 外へ出た。


生気のない顔でとぼとぼと、人の溢れかえる駅を横切って、人気の無い道を選んで15kmくらい歩いたんだ。


どうやって別れよう…

どうやって逃げよう…

帰る場所がない。

誰か、少しの間いさせてくれる人居ないかな…

そんなことを考えながら

ショートパンツでは寒すぎる夜にサンダルで歩いたことも無い道を歩いて

夜中にまた出てきた家の玄関を開けたんだ。



いつもの人

信頼できると思ってた人、

信頼していた人が

見せるいつもと違う姿に


物凄い恐怖を感じてた。


私の身体を直接傷付けることとは違う恐怖。

その日から、酷い緊張が起きるような時、トラブルが起きた時、発作が起きるようになった。




殴られる、蹴られる、首を絞められる、

暴言を浴びせられる、なんて正直何も怖くない。


殴られたら痛い。ただそれだけですむ。

首締められたら苦しい。

もう、その痛みは知ってる。


どうなるかも分かる。


父親に首を絞められた時も

殺せるものなら殺してみろ

ここで殺されるならもう死んでもいいや

と身体の力を抜いて受け入れた事もある。


その時はさすがに、父親は途中で手を止めて出ていったけど。

もう暴力には慣れていたからそういうのでは、緊張もしない。


怒りが冷めるのをまって耐えるだけ。

やり返すことも、余程でなければしない。

というか出来ない(笑)


自分のが力弱くても。


痛いことなんてどんなやつにも出来ないよ。



子供の頃はきょうだい喧嘩したけど


結構手加減しちゃうし。


ただ、暴力でも、破壊行為でも、


自分の身体以外に向いてるものを見るのが苦痛なんだと思う。


あと、精神的な攻撃。


一体どこまで傷つけられるのかが分からないし


身体が痺れて心臓がおかしくなってる時

このまま私はどうなるのか?

って怖さもある。


その一方で

暴力的な人を見ると

こころが痛い。


怒鳴ったり怒ったり

人や物に八つ当たりしたりしてる人を見ると

辛い。



なんで辛いかって、

本人も辛いと思うから

好きでやってないと思うから

(中にはそれが楽しい人もいるかもしれないけど)



ものを壊す事って

自分の心も壊すことだから。

でもそうしてしまうのは、そうするしか表現出来ないからじゃないの?

自分の本心と向き合うことがよく分からなくて

ただ悔しくて、もどかしくて、苦しい気持ちを吐き出してるような気がする


だから

攻撃されながらも、癒してあげられないものなのかと

考えたりもしちゃう

でも限界ってあるから

寄り添えない人もいるけどね。



あとは

鬱の波の時の人混みとか、

マンツーでの会話とかもパニックになりそうになるなあ。

その程度では息がしづらくなって、胸が苦しくなって、心臓の鼓動が激しくなって
目を開けてるのも辛くて、座り込んだり、壁によりかかってしまうくらい体を起こしているのがしんどくて、呼吸が荒くなるくらい。


パニック障害って

慌ただしく泣いたり叫んだり
過呼吸したりする病気?って聞かれたから
この話しようと思いました。


私は、そういう感じじゃない。

パニック障害を引き起こしそうな時

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