とあるお城のホールにて。
『べルーシャ・ホワイト。嫉妬し、暴力を振るった罪でお前を婚約破棄、断罪する!』
『身に覚えがございませんわ。殿下。それよりそこの泥棒猫から離れて方がいいですわよ?』
『まだ、そんなことを言うか!、、、ジェラルド!』
『姉上がこんなことをする人だとは思いませんでした!、、、、とりあえず、断罪を発表しますね。まず、ここにいるリリス嬢に水をかけ、暴力を振るわせ、、、、、、
「はあ〜今回もこうなったか、、、、んーどうしようか?」
そう話す男の子。男の子が見ているのは透明な水晶玉に映る映像。
「毎回、毎回、同じ結末になっている。しかも、その下剋上を起こしているのは百年に一度のぺースでこの世界にやってくる迷い人のせいだし。はあ〜どうしよ。水晶はどうする?」
“そうですね。こちらから、送ってみますか?”
「それもアリだね。」
『イヤーーー何で、私が断罪されなきゃいけないの!』
「、、、、うん、やってみよう。水晶、これから百年後に死ぬ人をピックアップして。」
“かしこまりました。、、、、、コチラです。”
白雪 心
西 雄太郎
北川 春彦
来栖 美海
黒沢 蘭
リチャード・ジョン
ペーター
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「この中で迷い人になりそうな人は?」
“白雪心か来栖美海です。”
「理由としては?」
“この二人の死に方が自殺だからです。”
「そう。迷い人は自殺の人だけだったね。そういえば。」
“はい。ですので、黒沢蘭を送るのが一番です。”
「そうだね。じゃあ、ステータスをもう作っとこうか?」
“ですね。あちらの世界では私たちの百年が十年ですから。”
「へえ。じゃあ、急がなきゃね。」
“はい”
「黒沢蘭さん。お願いしますね。」