娘の桜子（仮名）は、いくつか習い事をしています。
・ピアノ
・バイオリン
・絵画
・そろばん
これだけ見ると、まるでお嬢様のようですがあせるあせるあせる
ごく一般的な中流家庭でございます。（いや、中の下かも真顔）。
食費などを削っても、教育費には糸目をつけないのが私の教育方針です。
（おバカな長男にもそうでした。結果、おバカのままで全て無駄でしたがえーん）
桜子が一番最初に始めたのはピアノでした。
２歳の時に、ビッグカメラに展示されていた電子ピアノを初めて触り、
なんと、
２時間も適当に弾いていたのですゲロー
ビッグカメラの店員さんゴメンナサイ。。。
「音が好きなんだな」。その時はそんな単純な理由で、ピアノ教室を探しました。
後でわかったことですが、娘は発達障害特有の聴覚過敏を持っていて、
音に敏感で困ったことが多い反面、
聖徳太子のようにいろんな音（声）を同時に聞き分けます
絶対音感を持っているのも後日判明しました。
これが音楽を習う上では非常に役に立っています。
しかし、2歳から教えてくれるピアノ教室なんてそうそうありません。
なんとか探し当てたのが、教室の看板も出さず、個人で細々とやっている近所のお姉さんでした。
そこで桜子、水を得た魚のようにすさまじいスピードで上達。
ただ、私がピアノを一切弾けないので（ト音記号を読める程度。ヘ音記号？ナニソレ）
音符の読み方や弾き方を教えるのは至難の業でした。
そんな私ができることと言ったら、ピアノを買ってあげるくらい。
最初は電子ピアノ（20万弱）、それから半年もせずにアップライト（40万の中古）を買い直し。
夫にブーブー文句を言われました笑い泣き 私だって予想外だったのョ。
年長さんの時、お世話になったお姉さん先生にさよならして、
地元で著名な講師につき、ピアノコンクールに出場。
初めてながら全国大会に進出し、奨励賞をいただきました。
小学1年生になると、ステップアップして、さらに大きなコンクールに出場。
１年生の部約400名の出場者の中で、
初出場ながら金・銀・銅賞のどれかに入賞。（身バレ防止でボカシマス）
すると、先生、
「コンクールに出る子で、グランドピアノを持っていない子はいない」とのたまった。
「グランドピアノとアップライトは雲泥の差。アップライトを弾き続けたら耳が育たない」。
マジですかーーーー
半年以上、悩みに悩んだ末に、私のなけなしの貯金から
グランドピアノを購入しました。中古でも150万近く。ワタシの車ヨリタカイワヨ
もうね、清水の舞台から大ジャンプしましたよ。
全ては娘桜子のため。
夫とはこの件でいまだに大喧嘩します。「こんな高いもの勝手に買いやがって」と
夫は子供たちの教育におかしなほど無理解です。
長男が小学生の時も、宿題がイヤで泣いていたら
「嫌がることをさせて虐待するな！」とよく怒鳴られました。
夫は私の敵です
おっと、話がそれました
しかも、清水から飛び降りて購入したグランドピアノはグレード３（5段階中3番目の大きさ）。
なので現在、我が家の居間のほとんどの面積を大きなグランドピアノがドーンと占めています。
み、みうごきがとれない。。。
ところが、親の心子知らずとはまさにこのこと。
桜子は毎日、ピアノの練習で私に悪態を飛ばします。
０か１００かのアスペの特性がここに強く表れるんです。
「私のこと下手って言うんでしょ！ムキー」←もう一回弾こうかと言っただけ
「あと１００回弾けばいいんでしょ！ムキー」←だからもう一回って言ってるだろ
「もういいわ、最初からやるわ！ムキー」←直前の小節から弾いてみろっつってんだよ
そのたびに私、ゲンコツを振り下ろしたい衝動にかられ、拳を握りしめて。。。。
成長を促すために始めたピアノなのに、お互いのメンタルに全く良い影響がありません。
そして、私の怒鳴り声を聞いた夫が、「虐待するな」と飛んでくる。←しとらんわ
良かれと買ってあげたピアノのせいで、毎日毎日、私の忍耐が試されてます。。。
ただね、一応褒めておくけど、
娘の偉いところは練習をおろそかにせずに毎日ピアノに向かうこと。
決して「やりたくない」「めんどくさい」のセリフは出てこない。
いや、私が言わせないだけなのかもあせる
耳が良いことと勘の良さ、難しい楽譜を初見で弾いてしまう能力の陰に、
この5年間、雨の日も風の日も、それこそ大晦日も正月も
コツコツと練習を続けた「努力」の才能が彼女にはありました。
（そうじゃないと私が清水から飛び降りた意味がない）
生まれ持ったＩＱのおかげで、努力せずともテストで高得点が取れるからこそ、
（これから先もそうなのかはシランケドあせるあせる）
努力でしか成し得ないものもあると知ってほしい。
そんな母心、屁理屈大魔王の心に届く日は来るのでしょうか。
つづく。
