朝8時半ごろ。
本当なら、もう会社に出社して仕事をしている時間。
会社に行く準備はしている。
服を着替え、化粧もしている。
お弁当も用意している。
家のリビングに呆然とただ座っていた私は、
何度目かわからないチャイムの音にはっとした。
インターホンで応答する。
「朝早くにすみません。何度か鳴らしたんですが、、、。」
ドアの向こうには、2人の警察の方。
近所の交番からやってきたこの2人は、
ご近所さんからの通報でうちに来たみたい。
「通報があったので、お話しを聞かせてください。」
何が何だか、、、。
まだ頭がぼーーっとする。
警察2人を家に入れると
なんだか安心して泣き崩れてしまった。
「落ち着いて。すみません、女性警官が来ていないので、、気の利いたことは言えないですが、、、落ち着いて、ゆっくりでいいですから、僕の質問に答えて下さい。」
泣きながらも、冷静な自分がいた。
、、、、会社に連絡しないと。
警察の方と話をする前に、会社に連絡してもいいですかと尋ね、会社に出社が遅れることを説明した。
会社への連絡を終えて、
まず職質を受けた。
会社に連絡したこの瞬間に、落ち着きを取り戻した私は
淡々と質問に答えていく。
ここでは夫と二人で暮らしていること。
夫は仕事に行った事。
警察が来る前に何があったのか、、、。