ふゆの

なつ、き
ちょっといい?

なつき

ん? どうかした?

ふゆの

その、なつきに相談するのも
変、なんだけど

ふゆの

しき君が、他の
女の子と話しているのを

ふゆの

見るのが、イヤ、なの

なつき

あたしが
しきと話すときもか?

ふゆの

それも、ちょっといや、かな

なつき

はは、それでいいんじゃねえの

なつき

相手のこと考えて話すのも
大事だと思うけどさ

なつき

そうやって、ふゆのが話したいこと
ためらってたら
もっと、話すことできなくなっちまうぜ

なつき

何もせずに
相手に察してもらうなんて
難しいと思うぜ

なつき

超能力でもなきゃな

ふゆの

そう、よね

なつき

ああ、タイミングばかり待ってても
やってこないかもしれないし

なつき

行ってきなよ
話さないと嫌われもしないけどさ
好かれもしないだろうよ

ふゆの

しき、くん!

しき

はい?

ふゆの

どよ、おびひま?

しき

土曜ですか? はい、暇ですよ

ふゆの

じ、じゃあ、映画でも行かない?

しき

いいですね
行きましょう

……

しき

今日はとても楽しかったです

ふゆの

私も

しき

また、遊びましょうね
今度は僕が誘います

ふゆの

うん

ふゆの

しき君

ふゆの

ここ、の、活動報告なのだけど

なつき

おーう、なんだー
普通に話せるようになってるじゃん

なつき

そうすると
このチャレ科はもうやること
無しってことになるのか?

ふゆの

いい、え、そんなこと、無いわ

ふゆの

当初の仮説通り
文字での会話が優れているという
私の考えは変わらないわ

なつき

おい、声出すのめんどくさがるんじゃないよ

ふゆの

そして、究極の目標である
相手を想うことで意思疎通をはかる
テレパシーを身につけるわ

ふゆの

しきくんが!

しき

僕!?

ふゆの

そしてもっと
しき君に私を知ってもらおう!


終わり

10時間目 終わり

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