パソコン室に戻ると、派手な髪の毛のケンケンとやらが、にやにやしながら俺に頷きかけてきた。
あれなのかな、縁ちゃんも姫様のことがすきだったりするのかな? そういえば親衛隊長って言ってたしなあ、と思いつつ、ケンケンから目をそらす。
残っていた三人組は、一台のパソコンに集まっていた。
先程姫様が座っていた場所に金髪おかっぱの優男、ケンが座っている。
彼のの右隣にケンケン、左隣にキサラギだ。
目をそらした先にいたケンも、俺を見て微笑んでいる。
なんなのもう。
青髪眼鏡のキサラギもかな、と思って目をやると、彼だけはにやつかず、俺をただじっと見つめていた。
なんだ? 思わず首をかしげると、いや、と返事をするように、彼も首を降った。