夜は更け、宴の時間はやってきた。
部屋で待機させられていたレン達の耳にも
外の騒がしい音が聞こえてくる。
夜は更け、宴の時間はやってきた。
部屋で待機させられていたレン達の耳にも
外の騒がしい音が聞こえてくる。
何か賑やかになってきたな。
そろそろ
夕食会が始まるんですかね^^
暗い…暗い…ハァハァ…
名物とかお酒とかあるのかしら♪
紅茶がないのが残念ですわ。
一同が雑談して待っていると
そこへ使いの者がやってきた。
入室の許可を求めたのは
幼い女の子の声だった。
皆様。失礼いたします。
宴の準備が出来ましたので
お迎えに上がりました。
そういって扉を開けたのは
身長が140cmたらずの2人の幼女だった。
まるで見分けが付かない容姿に
一同は戸惑う。
わぁ、そっくりね!
皆様、最初は驚かれます。
申し遅れました、
私は”あやな”と申します。
私は”みこと”と申します。
あやなとは双子なんです。
シマ様の申し付けにより
皆様のお世話をさせて
頂くことになりました。
何かございましたら
遠慮なくお申し付けくださいね!
み、見分けが付かない…
それでは、ご案内いたします。
あやなとみことに案内され
一同は宴の会場へと向かう。
もうダメだ…
終わりだ…
この時代に電気はない。
廊下にともされた僅かな明かりに
トラヒコは正気を保つのが精一杯だった。
そんな彼を尻目に
一同は会場へとたどり着いた。
さぁ、着きました。
こちらが宴の場です。
今夜は話し合いの場とは言え
無礼講と聞いております。
皆様、楽しまれてくださいね。
一同を案内し終えた双子は
宴の準備をするために
部屋の奥へと入っていった。
しばらくして、宴が開始した。
話し合いはシマに任せ
自由に楽しむように言われたレン達は
思い思いに行動を開始する。
○情報収集フェーズ
各自、聞き込みや技能で情報を集めます。
良い情報が聞けるかは、
サイコロでの判定を行う場合もあります。
さーて…どうするか…
珍しい食べ物がいっぱいだわ。
あんまり美味しそうじゃないけど…
まぁ、ほどほどにして
情報収集したほうがいいかしらね。
私たちが訪ねられそうなのは…
シマさん、あやなちゃんとみことちゃん…
わたくしに
この1ヶ月のことなど
尋ねても大丈夫ですわよ。
暗い…!!
ボクはシマさんに物申しに行く…!!
じゃあ、私もシマさんの所へ行ってみます。
トラくんだけじゃ心配なので…
私はトキにいろいろ聞きたいわ。
仲間同士の交流も大事だし♪
んー…じゃあ俺は
あやなとみことの所に行ってみるか…
おぉ、お主たち。どうかしたか?
話し合いは私に任せてくれて構わないぞ?
この時代の事とか、
何か伺っておこうと思いまして…
何が聞きたい?
そうですね…
先の大戦って言ってたのとか…
復活しそうな悪魔の事とか
でしょうか…?
うむ、そうだな…
では判定をしてみてくれ。
…コロコロ
うーん、普通な数値ですね。
その値なら…そうだな。
今は話し合いで長話もできぬ故、
資料室の場所を教えておこう。
そこで色々調べられるだろう。
ありがとうございます^^
他には何かあるか?
暗いよぉ…!暗すぎる…!!!
部屋に明かりを増やして下さいぃぃ!!
むぅ、部屋の四隅では足りんか?
真ん中にも!!!
あと、かわやに向かう道も・・・!!
持ち運びできる明かりが
あれば良いんですが…
ほう…
そのとき歴史が動いた…
コレが後の蜀台と蝋燭である…
(嘘☆)
トキは私たちより
1ヶ月早く飛ばされてきたのよね?
ええ、そうですわ。
儀式の最中とか言ってたわよね?
ええ。
ウィッカ協会への依頼で。
ウィッカ協会ってなんだったかしら…?
思い出し判定…コロコロ…
(成功♪)
思い出したわ!退治屋の中でも
魔術を専門にした協会よね?
ええ、そうですわ。
儀式っていうのは?
とある神社の御神体の
穢れを祓うものですわ。
神社も魔女に頼む時代なのね…
わたくしが儀式の担当になりましたの。
ですが、儀式の最中に
歪みが発生しまして…
飛んできちゃったワケね。
なんか失敗とか?
わたくしは何もしておりませんわ。
明らかに外からの影響がありましたもの。
原因は不明なのね…
でも、外からの影響ねぇ…
なんとか早く
帰らなくてはいけませんのに…
何かあるの?
御神体も一緒に
飛ばされてきてしまいましたの。
はやくお返ししませんと。
そう言うと、トキはおもむろに
何かを取り出した。
ゴスロリ魔女に観音像…
なんかシュールだわ…
あやなとみこと…
まぁ、レン様。
どうかなさいましたか?
その時、レンはふと違和感を感じる。
ん?なんだ?
…直感判定…コロコロ…成功!
え?あれ!?
お前たち、なんか頭のとこ…?
あっ、これですか…?
双子の額をよく見ると
左右に小さく出っ張った部分がある。
つ…の?
良く気づかれましたね!
こんなに小さいのに!
指摘された双子は
特に隠す様子もなく、むしろ気づかれて
嬉しいようだった。
今日ここにお集まりの皆様は
知っておりますし、レン様達には
いずれわかることですので…
お話してしまいますが、
私たちは”鬼の一族”の者です。
鬼の一族!?
ええ。
悪魔とは違いますので
ご安心くださいね。
二人はにっこりと微笑んだ。
現代のイメージにある
人を襲う鬼とは違うようだ。
えーと、鬼の一族ってのは?
レン様達と同じように
少し変わった力を持った者達…
と思っていただければ。
魔術が使えたり、
身体能力が高かったり?
ええ、そんなところです。
でも…
中にはとても強い力を
持った者もいまして…
その方は、その力ゆえ
外界から隠れ、森で暮らしております。
”さい”という女性です。
近々…お会いになることと思います。
そうなのか…
わかった。覚えておくよ。
ありがとう。
…
どっちがどっちか
一切見分けつかなかった…
ここが資料室ですね?
暗い…!
トラくん!
来なくても大丈夫だったのに!
調査は人数多い方が…!
でも、その状態だと
判定にマイナス補正ついちゃうと…
あ!!
ぞうがぁぁぁl!!
わ、わかんないです!
クリティカルでるかもしれませんし!
振ってみましょう!!
…コロコロ
あっ、微妙な数値…
…ゴロゴロ
(マイナス補正アリ)
!!
予想通りダメ!!!!
暗くてよく見えません…
資料のある場所もわかりませんし…
かろうじてわかったことは、
この周辺にでっかい森と、
天の香久山って山があることかぁ…
悪魔のこととかは
わかんなかったですね…
すこしでも情報分かったから
良しとしようよ…!!暗い…!!
はぁ…
まあ、そうですね!
程なくして、宴は終わりを告げた。
一息ついたシマが
こちらへやって来る。
おぉ、お主たち。
話は付いたぞ。
シマは少し複雑な顔をしつつも
ホッとしたようだった。
シマ様、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございます。
うむ。
これでお主たちも
ある程度自由に動けるだろう。
…悪魔討伐も全面的に頼むこととなる。
無論、援助は惜しまぬ。
宜しく頼む。
大丈夫よ。任せといて!
今日はもう遅いので休むといい。
部屋着も用意させている。
明日は自由にしてもらって構わない。
はい!
わかりました!
よし、じゃあ
寝ようぜー
おやすみなさいませ
シマ様。
こうして、一同は部屋に戻った。
簡単な仕切りのある部屋で
男女分かれて休むことにする。
はぁ~疲れた…
長い一日だった…
ボクはもう寝る!!
オヤスミナサイ!!!!!
俺も寝るか…
(仕切りの向こうで)
この服どうやって着るんですか??
ほら、マコ
とりあえず上脱がなきゃ!
はうぅ!サナエさん…
おっぱい大きい…
そういえば胸のサイズの設定、
決めてませませんでしたわ。
ダイスで決めましょう。
…コロコロ…
…AA…
トキちゃん…!!
(わが友…!)
マコはA設定。
2人共これから育つわよ!
柔らかいですわ。
どこさわってるのよぉ~
ずるいです!私も!
そーゆう奴にはこ~よ~!
きゃ~♪
服が乱れますわよ~!
勘弁してくれ…ッ!
こうして
夜は更けていくのであった…
つづく