GM

では直線の扉に鍵を使用しますね。

ラフィーナ

(奇襲に備えて武器を強く握る)

GM

ようやく鍵を解錠して扉を開けると、部屋はもぬけの殻でした。室内は暗く、蝋燭の揺らめく明かりがすすけた粗末な家具類と、床に散らばった大量の書物を照らし出しています。部屋の正面には大きなテーブルが置かれており、そこにも山積みになった分厚い本が鎮座しています。

ナロード

本が、荒らされてる……(悲しげ)

ワーグナー

さっきまで話してた奴らはどこ行ったんだ?

ワーグナー

ここにもテレポートの仕掛けがあるとか?

ウィル

なら、ここは俺が【マナサーチ】しよう。成功すれば10m内にある魔力を帯びた物品の位置が分かる

ナロード

……お願い、します

ウィル

(腰に提げたマギスフィアを手に持って)

2d6 = [4,4] = 8

GM

行使成功ですね。なら、10m内には反応がひとつ表示されます。座標はこの部屋の奥、壁の向こう側を指しています。

ウィル

壁の向こう……他の部屋か?

GM

それにしては座標が近いので、この部屋と壁一枚隔てて隣接した空間に存在している感じですね。

ラフィーナ

だったら、隠し部屋とかあるのかな?

ワーグナー

それっぽいな。部屋の探索するか

ナロード

じゃあ……ぼくが、やるね

ナロード

(興味のある書物の棚とかを優先的に)

2d6 = [5,6] = 11

GM

お、高い! なら、ナロードは机に積み上がった本のひとつがブックボックスになっていることに気付きます。これを開いてみると、中には見るからに怪しいスイッチが。

ナロード

……どうしよう

ワーグナー

押してみよう

ラフィーナ

ぽちっとな

ウィル

お前ら、そんなよく調べもせず――

GM

ではラフィーナがそのスイッチを押すと、部屋の奥にある本棚からガチャリ、と鍵の外れたような音がして、そのまま横にゆっくりスライドしていきます。その裏には、鉄製の重厚な二枚扉が隠されていました。

ワーグナー

やったぜ

ウィル

……まあ、いいが

GM

見たところこの扉には鍵も罠も掛かっていません。重そうな扉ですが、大人二人がかりで押せば難なく開けられそうです。

ラフィーナ

早速開けてみよう! 3でいくよ、せーのっ

ワーグナー

待て、1、2で押す? 1、2の3で押す?

ウィル

お約束はいいから(笑)

ナロード

どきどき……

GM

隠し扉を開くと、そこは小部屋になっています。長年使われていなかったのか部屋は埃まみれですが、唯一、床にはまだ新しい複数の足跡が見られます。

ラフィーナ

やっぱりあの二人組はこの部屋に来てたんだねー

GM

そして、その足跡は小部屋の隅に続いています。部屋の隅には変な模様が描かれた、ほんのりと光るサークルが置かれています。

ウィル

その方陣を調べることはできるか?

GM

はい。見識判定と同様の基準値で行為判定してみて下さい。

ウィル

2d6 = [3,5] = 8

GM

では、ウィルはこのサークルがテレポーターの方陣であることに気付きます。おそらくどこかの部屋に繋がっているのでしょうが、どこに繋がっているかまでは分かりません。

ワーグナー

まあ、あいつらも使ってたみたいだし危険はないだろ

ラフィーナ

他に行くところもないっぽいしね、入ってみる?

GM

全員で行きます?

ナロード

ザ・フライみたいになるかも……

ラフィーナ

体力ある順番とかの方がいいかなー

ワーグナー

前衛から行くか?

ウィル

さっきの奴らに待ち伏せされてるかもしれないし、全員で良いんじゃないか?

ワーグナー

確かに……それは危ない

ウィル

危険もなさそうなら、全員のほうがいいか

GM

では全員ですね。

ラフィーナ

よっし突撃ー!

ワーグナー

オラー!

第2話「テレポーターと魔術書と」

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