ジョセフはポテトを連れ、再び小屋を調査しに来ていた。ポテトは好奇心に満ちた目で尋ねた

先輩、今度は何を調査するんですか?

この村には地下に秘密があるんだ。この小屋にもね

はっ!!まさか

犯人は小屋の外から穴を掘って、地下からこの小屋に!?

そうだ。そして鍵のかかったこの小屋で農薬を飲ませたんだ!

もしかして、メッセージは
『アマ』ではなく、『アナ』ということですか?

フッ、そういうことだ!!

この床下に穴があったら、密室のトリックは完成ですね!

地下の秘密...
それはこれだ!!

ジョセフは、
床の板を思いっきり外した。

ぎゃああああ!!!

そこには、時間が止まったかのように白骨化した遺体が横たわっていたのだ。

この発見は、村の過去と現在を繋ぐ
重大な鍵となる。

あわわわわわ

ジョセフはその白骨死体を見て、
何かに気づいた。恐る恐るその手元に目をやると、一枚の古びた写真が握られていた。

こ、これは...?

その後鑑識が来て白骨死体はおよそ10年以上前のものであることが判明し、死体は雄だった

またカズオの死因はガスによる
中毒死と報告を受けた

ジョセフは小屋の所有者である、
サダキチの元を訪れた。

じーさん、あの白骨遺体はお前が殺したのか?!

ワシはなんも知らん!

信じてくだせぇ

まぁ
じーさんは後で引き渡すとして

え?

この清美村の歴史を
教えてもらおうか

ジョセフは美猫に言われたこの村の歴史に
ついて調査することにした。
今回の事件の重要な手掛かりであることに
違いないと読んでいたからだ

村の歴史?

そう、この村には地下に何らかの秘密があるはずだ。そしてそれは村の歴史と何か関係がある!

サダキチはしばらく沈黙した後、
重々しく口を開いた

…そこまでわかってしまっただか

そうだ、今回の白骨死体もその秘密に関係しているはずだ。正直に答えろ

サダキチは深いため息をつき、語り始めた。

やはり優秀な警察官ジョセフさんの前では隠せねぇ

サダキチは村の歴史をゆっくり語り始めた

以前、この村では温泉が湧き、観光客もたくさん来ていてな。しかも、この村には美猫が多いことで有名になり、村は活気づいていたんじゃ。しかし、温泉が枯渇し始めたころ、客足が途絶え、
多くの商店も潰れていった...

その後、村猫はもう一つの事業を始めたんじゃ。
女神の湯で混浴できるということ


そして村猫の美猫たちに客を取らせた...

村はまた客が多く集まった。
じゃが、村の美猫たちは嫌がり
村を出ていくようになった。

美猫が出ていかないように
村猫たちは無理やり村の
オスと結婚させていたんじゃ...

なんてひどい話だ!

昔の話で、今はそんなことはないんじゃ…

なるほどな...

あのシャーマン、キリノはこの村の出身なんじゃないか?

さあ、どうでしょうか。顔が見えないので確認できないんじゃが...

でも、あの村猫に対する口ぶりからすると、何か恨みを持っているに違いないな

そうですか。だから村の娘たちを保護しようとして

そうかもしれないが、猫殺は犯罪だ。

じーさん、村が栄えてたころの地図を貸してくれ

あいよ

ジョセフ

あれ、そういえばポテトがいないな。まあ、いいか。

つづく

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