ワトリーはいつものように、街の小さな
アイスクリーム屋さん、ミルクテールにいた。
店内は温かな灯りに包まれ、いつもの顔ぶれが
事件について語り合っている。
エミリオがにっこり笑いながら言った。

ワトリー、お手柄だったな。

ワトリーくん、すごいわ!連続放火犯を捕まえるなんて!

ワトリー

うん!今回はジョセフが協力してくれたおかげなのだ

ワトリーも頑張ったさ、毎日見回りしたり、張り込みしたり

そうよ、トリックだって
暴いたんだから

これで立派な探偵だな

ワトリー

えへへ

きっとフェリックスさんも喜ぶと思うわ。

ワトリーの心は暖かいもので満たされていた。
頑張りが認められ、大事な友からの称賛を受けている。そんな幸せな一時だった。

その時、店のドアが開き、新たな猫が
入ってきた。ワトリーの目が輝いた。

フェリス!!

「ただいま」とフェリックスが返した。その声はいつもと変わらず、でも今は何倍も心強く、
優しく聞こえた。ワトリーは待ちきれずに
フェリックスに駆け寄り、抱き着いた。
二匹の間には言葉以上の絆が流れていた。

そして、二匹はミルクテールを後にした。
ワトリーは嬉しそうにフェリックスに
自分の活躍を話している。
ワトリーの声は興奮と誇りに満ちていた、
フェリックスは優しい笑顔でそれを聞いていた。

おしまい

pagetop