マネージャーが、
満足げな微笑を浮かべて宣言した。

マネージャー

来月エイミーは
モデルデビューするんですよ。

管理長は、急な告知に目を丸くして
驚愕の声を上げた。

管理長

なんだって?!

マネージャー

ええ、相談されまして。エイミーの夢はモデルになることですから

管理長

そんな事聞いてないぞ

マネージャー

あなを驚かせてあげたいとエイミーが言ってましたよ。今も楽しそうにレッスンを受けています。

マネージャー

心配なさらずとも大丈夫です。私が育てるなら、彼女は間違いなく業界の頂点に立つモデルへと成長するでしょう。

マネージャー

エイミーも私の指導を深く信頼してますよ、その期待に応える自信が私にはあります

管理長

エイミーが...

管理長の声は、娘の未来想う
父親の深い愛情に満ちていた

マネージャー

お嬢さんの夢を壊しても良いですか? あなたの返事次第で、この話をなかったことにしてもいいのですよ

管理長は深く考え込み

管理長

本当にすぐに申請書を
出してくれますか?

マネージャー

ええ、もちろんですよ。

マネージャー

この金のキーホルダーを持った
少女が現れたらゲートを開けてください

マネージャーは写真を渡した。

マネージャー

ただしこれは私達だけの秘密ですのでゲートを開けたら直ちにこの写真は返してくださいね

管理長

わかりました

管理長

私はあのマネージャーに騙され、
門を開けてしまったんです。

フェリックス

門を開けたのはこれが初めてですか?

管理長

私は違う街から派遣されてきたばかりです。

管理長

もし他に失踪している猫がいるとしたら私と同じようにマネージャーに騙されて門を開けてしまったのではないでしょうか

管理長の声には、自らの無力さへの苛ちと、
起こりうる悲劇への恐れが混じっていた。

フェリックス

わかりました。正直に話していただき、ありがとうございます。

フェリックス

私は、真実を明らかにし、
ミミちゃんを救出しなければなりません

エイミーとワトリーがテラスへ足を運んでいた

フェリックス

ワトリー出ましょう

ワトリー

うん

ワトリー

エイミーまた会うのだ

ワトリーくんまたね

フェリックスとワトリーは、エイミーと管理長に挨拶を交わして、アイスクリーム屋の温かな
雰囲気から午後の街へと足を踏み出した。
ふたりが去った後の空気は一変し、管理長は
ため息をついた後、エイミーの目を見つめ直す。

管理長

エイミー話があるんだ

管理長の声は穏やかだが、その中には重大な決意が感じられた。

そして、その日の出来事は、
小さなアイスクリーム屋の一角で
静かに幕を閉じた。
つづく

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