ルビーは自信満々にジョセフに近づき
甘い声で挨拶した。
ルビーは自信満々にジョセフに近づき
甘い声で挨拶した。
こんばんわ、ジョセフ
驚いた様子のジョセフが応じた
お、これは光栄だな、こんな美人が私の名前を知ってるなんて。
ルビーは微笑んだ
ええ、もちろんよ。
このクラブでも有名でしょう
みんなあなたの噂をしてるわ。
ルビーの目はジョセフの左手に光る高価な
金の腕時計へと移った。
ルビーが時計に興味ありそうな態度を見て
ジョセフは得意げに言った。
そうか、俺は警察官だが、裏の顔もあるんだ。
裏の顔?ミステリアスで素敵ね。
実は宝石商の仕事も
しているんだよ。
そう、ちょうど良かったわ。今度のパーティーで新しいアクセサリーが欲しかったのよ
ルビーはジョセフの目を見つめ
手を取りながら言った
私、他の猫たちと同じアクセサリーは嫌なの、特別な物だけが欲しいわ
ほぉ。では私が君のために選んでやろう。秘蔵の逸品を持っているんだ。
秘蔵の逸品?魅力的ね
でもここじゃ見せられないなぁ。
分かったわ、では個室に移動しましょう。その前に、
乾杯しましょう。
ルビーはウェイターを呼び、二人はクリスタルのグラスで乾杯を交わした。
そして、2匹は個室へと入っていった。
フェリックスは遠くから見守りながら、
次の一手を考えていた。
つづく