前回黒い感情に突き動かされた星野でしたが、実はあの感情は担当がホストを辞めたあの日からむくむくと大きくなります。
元々すごい額稼いで、すごい額使っていたのです。
それが、彼氏を愛でるへまず変化していきます。

担当

みぃちゃん

みぃ

なぁに?

担当

大丈夫だよ、ちゃんと帰ってくるから

みぃ

だめ

ちょっとした軟禁を行いました。
毎月20万円とクレジットカードを渡し、

みぃ

お家からでちゃだめだよ?

と担当を軟禁したです。

担当

俺どこにも行かないよ?

みぃ

お家から出るならお金あげないよ

担当

えー?

働いでない今、星野から離れること=資金不足になることは知っていました。

担当

わかったよ。じゃあ、コンビニは?

みぃ

コンビニはいいよ

担当

そしたら1万円頂戴?

さすがです。
さすが元ホストもクズさでは負けてはいません。
お前にあげたお金はどうしたんだ。

みぃ

え、お金もう渡してるよね

担当

競艇した

みぃ

担当

1万円を2万円にしようとした!

みぃ

結果は?

担当

なくなっちゃった!

と、こんな感じでお手本のようなヒモと飼い主ができてしまったのです。

そんなこんなしていたある日の午前中のことでした。

担当

だから!俺ちょっと実家に帰ってくるだけなんだって!

みぃ

やだ!帰ってこないじゃん!

担当

帰ってくるよ

みぃ

こないじゃん!!

担当

大丈夫だって!俺もういくよ!

みぃ

…警察にDV受けたって連絡してやる

担当

まぁた始まったよ

みぃ

最近いっつも喧嘩したら殴ってくるもん

担当

お前も殴るじゃん

みぃ

でもみぃはアザだらけ

担当

いや、俺なんか刺し傷だらけだわ

みぃ

殺す気はないもん

担当

ばっか、どんだけ痛いと思ってんだよ

こんな口論からまた激し目の喧嘩が始まり、下の階の人から通報され、警察が10人くらいきました。
ちなみに階下の人は小学生のお子さんとの父子家庭です。
ほんとに、こんな人間が上の階に住んでてすみません。

みぃ

…今回は私は手を出してません

DV事案って、弾みっていうのが多かったりするんです

みぃ

…ついカッとなって

それそれ

みぃ

…でも、今回はただの喧嘩ですよ!

彼氏さんは実家に帰りたいって

みぃ

だろうな

一旦距離置くのも大切だと思うよ

みぃ

でも、お巡りさん、その人実家に帰るには一旦家に帰って私からお金をもらわないといけないんです

みぃ

はい…

そうして、また、私たちはあってはいけないと指導を受け、彼氏さんとは時間をズラして警察署からだされ、彼氏さんは東京駅まで送ってもらったのでした。

そして

担当

みぃちゃん、お金貸してください

お決まりのようにタクシーで帰ってきて、お金をせびる彼氏さんが数時間後、いました。

彼氏さんって呼ばれるくらい親密には見えているのに、実態は一生ホストと姫なんだろうか。
このクソ野郎と別れたいな。
そんなふうにメンヘラっていたのを覚えています。

なのになぜか、そんなクソ野郎でじゃなきゃ嫌だなと星野は思っていました。
今でも思いますが、しっかり依存していたんだと思います。

そんな依存体質星野だからこそ、次回からの怒涛の借金ふくらまし事件簿へと発展していくのでした。



ちなみに、この時点での星野自身の借金総額は30万円ほど。
本気になれば返せる。
そう思ってたかを括くっていました。
なんなら奴がホストを辞めた今、来月には返しきっちゃおう。
そのくらい思っていました。

それなのに。

現実はそんなに甘くなかったのです。

15話 担当、再び警察に囲まれる

facebook twitter
pagetop