御朱印ラリーを終えて

本当に素敵な神社やお寺ばかりだった。
京都に詳しい人が、厳選に厳選を重ねた感じがした。

佳純

旅行案内の方が
あんなに熱意を持って
止めたのがわかりました。

佳純

「止めた」というのは違いますね。

御朱印ラリーは
スタンプラリーではありません。

佳純

と、繰り返し言っていました。

おそらく、正しい御朱印のいただきかたを知ってほしいと企画したのではないかと思った。

佳純

でもそれはメインの
思いではなく

京都のすばらしさを
知ってほしい

佳純

という想いが
あったのだと
勝手に思ってます。

佳純

御朱印をいただく時
必ず人と人の会話ができます。

佳純

ご……
御朱印、いただけますか?

というと

いいですよ。

みたいな感じに。
そして、

御朱印、
はじめてなの?

みたいなことを言われることもあった。

佳純

はい。

と言うと、

お寺と神社の御朱印は別が良いわよ。

というアドバイスをくださることもあった。

佳純

次はそうします。

と、私は言った。

話を聞いていると、

佳純

どうもお寺と神社では
御朱印の意味が違うらしい

ということもわかってきた。

佳純

お寺の御朱印は
写経をしなければ
もらえなかったらしいです。

佳純

でも、神社は神社での
こだわりがあるそうです。

どっちも面白い話があった。
お参りをして御朱印をいただいていると、いろいろ面白いことを教えていただけた。

また、自分の名前を書くところに何も書いていなかったら、それを見た女性が

あなたのお名前は?

と聞いてきて、それに答えると、

書いてもいいかしら?

佳純

はい。

よくわかっていなかったのにそう答えると、

……

さらさらさら~、と御朱印帖という文字と私の名前を書いてくれた。

佳純

ありがとうございます。

本当は自分で書かないといけないらしい。

佳純

……

でも、とても嬉しかったことを、その御朱印を見る度に思い出す。

たしかに
15寺社の御朱印があります。

すぐにはできずに、期限のぎりぎりになったし、はじめに

御朱印ラリーは
スタンプラリーではありません。

と言っていた男性もいなかったように思うけれど、

佳純

ありがとうございます。

参加賞をもらって、とても嬉しかったことは覚えている。

佳純

御朱印ラリーをして
良かったのは

御朱印を集めるために
それではなくて

佳純

その神社やお寺のことを知れることだけではなく

佳純

そこに行って、

いろいろな人や物と
出会えたのがよかったのではないかと

佳純

思いました。

手にした
御朱印だけが
宝物ではありませんでした。

佳純

全部が
楽しい思い出でした。

そして、それが御朱印を集めることになる。

御朱印ラリーを終えて

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