花崎水咲

木魚は2016年には事務職につくようになる。記事を沢山納品していたサイトが閉鎖されたのが職を変えるきっかけの一つだ。同時にブログを書かなくなり短編小説を沢山書くようになっていく

木魚(イメージ)

人が作ったものを紹介していくような記事は、それはそれで価値があるし意味もある。でもそれでは自分の魂が思った以上に満たされなかった

花崎水咲

出た、魂発言。この自意識の高さ。少年少女よ、こんな大人になってはいけない。公務員を目指すんだ。魂を満たすことを目指すアーティストに憧れてはいけない

木魚(イメージ)

例えば映画でも音楽でも絵画でもゲームでもいいが、優れた作品に心を動かされたとする。〇〇という作品は、どこが優れていて、どこが魅力的で、どこに価値があるか…。やろうと思えば、ある程度は言葉で説明できる。

木魚(イメージ)

でも、それはあくまでも表現できる一部でしかない。心が動く瞬間とうのは、はるかに言葉に出来ない感情の方が大きな割合を占める。これを解消するには説明言葉に頼らない何かを作るしかない。非常に感覚的なことだが、そうせざるをえない

花崎水咲

と、いうことだそうだ。その結果がバカゲーなのが笑うポイントだ

花崎水咲

木魚は2017年から2019年にかけて小説投稿サイトエブリスタで90本の短編小説を発表している。他の小説投稿サイト、カクヨム、マグネットクロニクル、時空モノガタリ等を合わせると100は超える。1作につきだいたい1000~20000字程。全て何かしらのコンテストに応募する為の作品である。コンテストありき、お題ありき。

木魚(イメージ)

コンテストの締め切りがあるから書けるタイプなんです。なければ全く完成しない。コンテストに向けて書いても完成しなかった作品もいくらでもある

花崎水咲

このあたりの作品の特徴は結構意味不明な話も沢山書いていることだ。とりあえず頭に浮かんだことを書き連ねていく。view数を気にせず、コンテストで受賞できるかどうかも多少気にしつつもなるべく気にせず、とにかく浮かんだことを書き連ねていく。この経験が非常に大事だったと木魚は言う

木魚(イメージ)

なるべく思いついたことをそのまま書く。わけが分からなくても展開がおかしくなっても、なるべく気にしないで、とにかくひたすら書く。そうすると、自分が何を考えているのか、どういった物語を書きたいのかが、なんとなく分かってくるんです。

木魚(イメージ)

いや、もっと言えば、普段意識して考えていなかったことも見えてくる。何に対して怒りを感じているのか、何を面白いと感じているのか。言葉にしにくいが思っている感覚はどんなものなのか

木魚(イメージ)

人は意外と自分自身が何を考えているのかきちんと理解していない。自分の魂がどこに向いているかも意識していない。自分にとって短編小説はそれを可視化させる作業だったんです

花崎水咲

だそうだ。ちなみにこの頃、短編でいくつか小さい賞を獲得している。こんな具合に。

花崎水咲

2017年7月 短編小説『15㎝で君を刺す』がエブリスタ妄想コン第54回「文化祭」優秀作品に選ばれる。
同9月 短編小説『POS No.2 09:08:00(ポスレジニバンクジハップン)』がエブリスタ妄想コン第58回ピックアップルーキーに選ばれる

花崎水咲

同12月 短編小説『プレゼントボックス購入者レビュー一覧』がエブリスタ妄想コン第65回「プレゼント」優秀作品に選ばれる。
2019年2月 短編小説『筋肉シャザイスト』がマグネット!第14回三題噺短編コンテストにて梅賞を受賞する

花崎水咲

ここでの注目は『筋肉シャザイスト』だろう。シャザイストは謝罪の力で相手を倒す者のこと。パソコンに悪魔がとりついて、筋肉ムキムキのエクソシストシャザイストが謝罪しながらパソコンを破壊して除霊していく話だ。

筋肉シャザイスト(イメージ)

花崎水咲

シャザイストが出てくると割と好評な雰囲気があり、この時期はシャザイストが出てくる小説を何本も書いている。『駄作撲滅委員会VSシャザイスト』『シャザイスト・スクール』『エクソシスト・シャザイスト』『アヤマラソン シャザリンピック2020大会 実況と解説』等だ。

花崎水咲

シャザイストシリーズの共通点は『謝罪の力で敵を倒す人が出てくる』だけであり、ストーリーのつながりはない。共通の登場人物もいたりいなかったりする。

花崎水咲

この時期に書いたシャザイストの山がゲーム制作につながったことは言うまでもない

花崎水咲

そしていよいよ2019年の夏、木魚はゲーム制作を始めることになる

花崎水咲

私が登場するゲームはもうそろそろ出てくるはずだ

第3章 人は自分自身が何を考えているのか意外と理解していない

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