『環状線天使ヤマテ』(2020)
私は花崎水咲(はなさきみさき)。木魚が制作したゲームに登場するキャラクターである。
木魚とは快亭木魚(かいていもくぎょ)を指す。2019年から自作ゲーム制作を始めた人物である。以下、木魚呼びする。
そもそもこのストリエエッセイも木魚自身が制作している。本来であれば木魚本人が登場し自分語りをすればいいはずだ。例えばこんな風に
はじめまして!快亭木魚と言います。個人でゲームを制作しています。これから自分が体験したことを語っていきますね!
適当なアイコンを使ってさわやかに自分語りすれば読者にも分かりやすく、あわよくばそれなりの親近感を持たせることに成功するかもしれない。だが、木魚はそういった自分語りを非常に苦手とする。この苦手意識こそが木魚をゲーム制作に向かわせたとも言える。
木魚は2019年から短編のノベルゲームやRPGを制作してきた
『環状線天使ヤマテ』(2020)
例えばこれ。『環状線天使ヤマテ』と書いて『ループラインエンジェルヤマテ』と読ませるやつ。それフリガナなきゃ読み方伝わらねーだろってやつ。今作はのべるちゃんというノベルゲーム制作アプリで制作された。2020年1月公開
今作はニコニコ自作ゲームフェス新人賞2020にてまさかの『ドワンゴ賞 物語×放置部門』を受賞してしまう。木魚がアプリでゲーム制作を始めて半年ほどでの出来事だった
旧世代のiPhone SEのみで制作したゲームがまさかの賞金5万円を木魚にもたらした。信じがたい出来事だ。まさにアプリの力のおかげだったと、そして木魚のこれまでの塵の山の成果だったと言える。
『謝罪激走 アヤマラソン』(2021)
例えば木魚はこんなゲームも制作している。『謝罪激走 アヤマラソン』はRPGツクールMVで制作された。2021年1月公開。ツクール歴2か月、締め切りに追われながら制作された今作
なんと、第2回コロナを吹き飛ばせ!明るいゲーム選手権!!にて銅賞を、第七回PLiCy ゲームコンテストにてKSG・バカゲー賞を受賞する。まさかのW受賞を達成した。ありがたいかぎりである
このバカゲーも木魚がずっと漫画や小説で発表してきたシャザイストの一環である。この1本のゲームに至るまでほとんど読まれていない小説や漫画が多数存在する
『エキカクイーンズアイランド』(2021)
こちらは2021年9月時点での最新作『エキカクイーンズアイランド』。ノベルゲームだ。30分程でクリアできる。
今作を作るだけでも100時間以上はかかっており、その制作秘話だけでもいくらでもいけるのだが、いかんせんまだアップデート中なこともあり、この最新作の詳細に関してはいったん置いておく
こちらはまだ何も受賞していないし今後もおそらく受賞可能性は低いと思われるが、現時点でここまで来たという履歴として掲載する
と、こういう感じでゲーム制作を始めてから意外と評価してもらい調子にのっている木魚だが、いかんせん木魚自身がほとんど自作ゲームを宣伝しないこともありプレイ数自体は決して稼いでいない。多いほうで500プレイ程だ。まだまだひよっこである
ともあれ、ここに至るまでの過程をこれから辿ってくことになる。興味のある方は読んでみて欲しい。人生は所詮ゲームだから
私が登場するゲームも後程紹介する。
ゲーム制作歴2年で6個の賞はかなり順調に見えるが、ここに至るまでにそれこそ塵が積もり過ぎて山脈になるほどの道のりがあった。