あとがきのような

 ここから先はいわゆる蛇足になります。

 作者がどう考えていたかと、どうやってこの物語が生まれたかの話。

 まずは、ここまでマインダーを読んでもらえたことにお礼を。

 本当にありがとうございます。飽きっぽい性分なので、ここまで続けられたのは読んでくれる方々のお陰だと切に感じます。

黒きマインダーという作品

 マインダーは、決まったストーリーの流れというのはなくて、思いついたネタを3~6話の小編としてたまに更新していく、という構成をとっていました。

 そして、どうなっったかと言うと……

 や~~~ダメですね~~わたしがその作り方に向いてないというのは、痛いほどに実感しました。

 1年以上更新が空いてしまうことを繰り返しダラダラやっていたら、サービス終了のお知らせが……

サービス終了――

 いえ、いいんです。色々な事情があるだろうし、サービス終了自体に文句は言えない。

 一回目のサービス終了騒ぎを救ってもらい、ここまで存続させてくれた運営さんには感謝しています。

 それよりも、それだけの時間があったのに、宙ぶらりんのままマインダーを放っておいた自分に腹が立ってきて。

 残された1ヶ月ちょっとで、なんとかけじめをつけられないか、必死に考えました。

 別の投稿サイトやプラットフォームで、更新を続けるという方法もあります。けれど、マインダーはストリエで生まれたから。ストリエで終わらせたかった。

踊れ、唯唯似つかわしくについて

 最終章のこの話。元ネタがあります。

 残り一ヶ月で新しく考えて、きちんと終わらせるというのは無理だろうなという思いがあって、何か案を引っ張り出せないかなと考えていました。

 そこで思い出したのが、「アナザートラスト」というAndroid初期のアプリゲーとして公開していたゲーム。

 こちらが、リチャードたちがメインで活躍する最初の物語です。ただし、今はプラットフォーム自体がなくなってしまって、遊ぶことのできない幻の作品となってしまいましたが……

 アナザートラストも、不本意に公開終了してしまった作品。ストリエも終了。何か運命めいたものを感じました。この原点を掘り起こして、もう一度彼らを活躍させるというのが、ふさわしい締めに思えてきたんです。

 元ネタがあるとはいえだいぶ昔の作品。設定も、作者の感性も今のマインダーとはだいぶ違います。

 大筋の流れは残しつつも、色々と見直しをして行けるんじゃないかと予想を立て。

 余裕を見たらおそらく5話くらいが限界かなと考えていたところに、蓋を開けてみたら12話にもなってしまって、ついてきてくれた皆さんにも感謝だし、無事終わらせることができてホッとしています。

ストリエという場で活動ができたことに感謝

 本当に、本当に素敵なサービスだったと思います。

 漫画と小説の中間のような、新しい表現。発足してからしばらく立ちますが、未だに他に類を見ない、新しい表現方法だと思っています。

 そしてそれらを彩る、たくさんの素材絵。それらの力がなくては、マインダーは生まれなかったと断言できます。

 先に連載していたドロイドさんは、ゲームにもなりました。ありがたくもオリジナルキャラ絵を描いてもらえました。

 マインダーやアナザートラストは、もともとは「エレメンティア・メンバーズ」というゲームのサブキャラたちを取り上げた作品なんですけども、そのお陰でスネイク好きだよとかリチャードかっこいいと言ってもらえて。エレメンティア・メンバーズから取り出してストリエで日の目を見たことで、キャラとして命をもらったようでとても感慨深いものがあります。

 たくさんコメントもいただきました。その一つ一つに本当に励まされて、モリモリとエネルギーをもらっていたと思います。

 ストリエでつながった人と人の関係もあります。コミュニティはいつか終わってしまうけど、そこでできた人と人の関係性は残り続ける――こともある、って思います。

 わたしのストリエでの活動はこれで終了ですが、創作は大好きですし続けて行きますので
また別の形で作品を公開できればなと思っています。

 関わってくれたみなさんへ、本当にありがとうございました。

cocotori

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