* * *
港町クルナ
サーシャ・ドルバ家
* * *






ハッジィ

着いた!

サティン

ママ、ただいまー!

サーシャ

サティン!ハッジィも!

ヴォルク

おぉ、無事だったか、サティン!

サーシャ

良かった……。
本当に良かった……。

シーラ

レヴスで保護したので、連れて帰ってきました。

ヴォルク

レヴスだと!
なぜそんなところに……。

ソルフェ

話せば長くなる。
詳しいことは後ほど話すとしよう。

ヴォルク

ふむ。
あんたらには世話になりっぱなしだな……。礼を言おう。

シーラ

いえいえ、当然のことをしたまでです。

ソルフェ

アインスタークと対峙する事までは想定外だったがのう。

ヴォルク

あ……アインスタークだと!?

ソルフェ

おっと、声が大きいぞ、ヴォルク殿。

ヴォルク

いかん、いかん。

ヴォルク

ここではなんだ、うちに来て話を聞かせてくれないか?

ソルフェ

それは好都合だ。

ヴォルク

むぅ?

ヴォルク

それは……。

ソルフェ

夜月侯から文を預かってきた。
読んで欲しい。

ヴォルク

待て、こんな所でそんな物を見せるな。

ヴォルク

うちへ行くぞ。







シーラさんたちは


ヴォルクさんに連れられて


サーシャさんの家を後にしました。



























ヴォルクの家にて

































* * *
港町クルナ
ヴォルク家
* * *





ヴォルク

まぁ、適当なところに座ってくれ。

ヴォルク

今、茶を持ってくる。

シーラ

どうぞお構いなく。
















ヴォルク

ローストファンガイエローティーと
ジェリークラスタゼリーだ。

ソルフェ

じー……。

シーラ

どうしたんですか、ソルフェージュ様。
ジェリークラスタゼリー、美味しいですよ。

ソルフェ

う、うむ。そうだな。

ソルフェ

この前の恨み!
えいえいえい。

ヴォルク

さて、まず聞きたいのは、今回のサティン達の件だ。

ヴォルク

いったい何があったんだ?

シーラ

簡単に説明しますと……。

シーラ

アインスタークは生きていました。別の人物の体を使って顕現したのです。

ヴォルク

なん……だと……

ヴォルク

これまでの平和がまた無に帰すと……

シーラ

いえ、幸いそのアインスタークを倒すことはできました。

ヴォルク

それは本当か!?勇者でなければ倒せないと言われる魔王を、アインスタークを倒したというのか!?

シーラ

私達が勝てたのは、アインスタークが不完全だったからかもしれません。

ヴォルク

不完全?

シーラ

はい。

シーラ

そのアインスタークは、自らの力の根源である『信心の鏡』を持っていませんでした。

ヴォルク

ほほう……。

シーラ

『信心の鏡』がなければ本当の力を発揮できない……。そう考えたアインスタークは『信心の鏡』作り出そうとしていたのです。

ヴォルク

なんと、『信心の鏡』は作り出せると言うのか?

ソルフェ

うむ。ただ、その素材となるものが非常に入手が難儀でな。

ヴォルク

何が必要なのだ?

ソルフェ

……作り方の詳細は伏せておこう。

ヴォルク

……そうか。

ヴォルク

そりゃそうだな。
神器の造り方などおいそれと知ったら、世の中のバランスが狂うってもんだ。

ソルフェ

賢明だな、露天商。
まあ、断片的に伝えるなら、『108人の幼子の悲鳴』が素材の一つだったのだ。

ヴォルク

なるほど、ようやく話が見えてきたぞ。

ヴォルク

アインスタークは『信心の鏡』作り方を知ってか知らずか、3年前からアンゲドルバの子供らを操る術を講じていた。

ヴォルク

で、今回それが必要になったってことか。

ソルフェ

うむ。サティン達アンゲドルバの子供が連れて行かれたのは、『信心の鏡』を作り出すそのためだったのだ。

ヴォルク

しかし、なぜ今になって……。

ソルフェ

ふむ……。そこは我にもいまいちわからんのだ。単純に力を溜めていたにしては、準備不足の感が否めない。

ソルフェ

何かに突き動かされて、というようにも見えるのだ。

ヴォルク

……。

シーラ

きっとそれは、事の首謀……。

ソルフェ

ふるふる





ヴォルクさんに


余計な心配をかけないためでしょうか、


ソルフェージュ様は首を振って


何かを言いかけたシーラさんを静止します。



ヴォルク

まあ、わかった。要するにお前さん達は、再びアインスタークの魔の手から、このペイ大陸を守ってくれたんだな。

ヴォルク

ありがとう。感謝する。

ヴォルク

……そして、すまない。

ソルフェ

その謝罪は、露天商としてのものか?
それともアンゲドルバを統べる血筋がさせたものか?

ヴォルク

……!

ソルフェ

そろそろ本題に移るとしよう。
アンゲドルバ正統後継者ヴォルク・ドルバ殿。

ソルフェージュ様は


ムーンドルバさんから預かった手紙を


懐から取り出します。

ソルフェ

3年前の戦いに関して、知っていることを教えて欲しい。

ヴォルク

……。





ーー3年前。


ソルフェージュ様たちの知らない所で


いったい何があったのでしょうか?





















つづく

【勇者勇の装備】
レベル  :24
めいせい :312
ぶき   :新品の短剣
よろい  :鋼鉄のよろい
かぶと  :銀の額当て
たて   :なし
どうぐ  :野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×2
      霊薬草×5
      淡水ザメの煮凝り
      淡水ザメの骨
      淡水ザメの牙
      黒王の羽
      いつもの額当て
      王の冠
      カジノコイン×2560
      緋糸手句の防寒具
なかま  :[泉守]ダイ
      [もふもふ]もふもふ
      [魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ  :ファイアブレス
      トキシックブレス
      釣り
      カン
      介抱
じょうたい:モテモテ

【シーラの装備】
レベル  :36
めいせい :7240
ぶき   :いつもの本
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの飾り
たて   :なし
どうぐ  :やくそう×94
      イーサ薬×9
      おみやげ×99
      ガラスの破片
      夜月侯の手紙
なかま  :戦士ポメラ
      大魔導ソルフェージュ
      [コボルト]ライル
とくぎ  :しょうかん
      値切り
      冷やかし
      虫の知らせ
      ディゾネの思い出
      寒さに耐える
      好奇心
      ギーズの想い
じょうたい:真パーティーリーダー
      クロニフィカント

pagetop