う、うぅ……？

ここは……私の、家？

……そうでした。ここは、"私の家じゃない"

……私は

負けちゃったん、ですね

そーうーすーけー！！

おっじさーーーん！！

あっそびーーーーましょーーー！！

全然反応がないね

寝てるんじゃない？おじさんだし、もう歳なんだよ

おじさんなら、逆に早起きしそうじゃないか

……確かに

う～ん、もしかしたら先客がいたのかもしれませんね～

そっかぁ……それじゃあ、セナさんのところに遊びに行こうかな

あ、兄貴はまだ怖がられてるだろうから、遊びに来れないね

むっ……

恐らく～、大丈夫だと思いますよ～

昨晩、自分がチャットした時には既に気にされていないようでしたし～

え、チャットできたの？凄いね

今回はセナさんの方が黒陣営でしたからね～、だからこそ落ち着いているのかもしれません～

あー、「黒陣営はこういう気持ちだったんだ」みたいな？

はい～、そういうことです～

一度経験すれば分かる……そんな感じでしょうか～

それじゃ、今から遊びに行っても良いか連絡してみるよ

兄貴は抜きでね

いや、一緒に遊ばせろ！？

しょーがないなー♪

…………

…………

…………

で、出ない……？

嫌われてるんじゃない？

そ、そんなはずは……！！

ふむ～……今は疲れているのかもしれません～。休ませてあげましょう～

じゃあ、ユヅキさんに電話しよーっと

…………

………………

……どうしたんだ？いきなり「話したいことがある」、なんて

…………私は

？

"あの時"、死ぬべき存在だったんですね

何が言いたい？何か知っているのか？

記憶の欠片。ソウスケさんは、知っていますよね？

……誰から聞いた？

レイさんに。「知らないままじゃ、フェアじゃない」って

……セナは今回、敗者だった。なら、記憶の欠片は手に入れていないだろう

いいえ。1つだけ、手に入れました

……どうして

……記憶の欠片は、ゲームに勝ったら貰える景品じゃない。そうですよね？

何らかの条件を満たせば……ゲームの勝敗に関係なく、手に入れられるはずです

……よく分かったな。その通りだ

……ソウスケさんは、記憶の欠片をいくつ手に入れましたか？

3つ。全部で5つらしいから、あと2つだな

……思い出せていないんですね

？何がだ

いえ、それなら構いません。私も、分かりませんから

……やけに落ち着いているな。いつもの弱々しい、おどおどした雰囲気がない

記憶の欠片……それを手に入れた、からか？

ソウスケさん

今度は何だ？

次は、負けませんから