レックス

えっ!?

アスト

あー……その、本当にすまない

トニ

な、なな、なか、中にっ……!?

アスト

獣人がいたんだろ

レックス

あ、あぁ……獣人が苦手なのか

レックス

すみません、先に言わずに通してしまって……大丈夫ですか?

トニ

き、きき、きっ、貴様ぁ……!!

アスト

落着けって、トニ!ちゃんと確認しなかったお前に責任あるだろ

トニ

いっ……

レックス

わー、ゲンコツいたそー

アスト

朝から騒いで本当に申し訳ない。中にいる獣人の方にも、申し訳ないことをしたな

レックス

あ、いえ……こちらは大丈夫ですので

アスト

本当にすまなかった、協力に感謝する

アスト

ほら。行くぞ、トニ

トニ

……すまなかった、失礼する

レックス

……ふぅー。やれやれ、朝から疲れたな

ヒナタ

あ、あの人達行ったの……?

レイス

ったく、人の顔を見るなり叫んで逃げやがって……お化けじゃねーっての

レックス

ああ、君達に会ったんだね

レックス

ありがとう、おかげで助かったよ

レイス

……?まあ、どういたしまして

ヒナタ

えへへ、よく分かんないけど良かったの!

ヒナタ

…?あれ、あの人達どこかで

レックス

彼ら……というか、短髪の彼。獣人が苦手みたいだから、多分しばらくはこの家に近寄らないよ

レイス

……そうかよ

ヒナタ

…?なんなの、あの態度?

レックス

レイス君は"人間"とか"獣人"とか、そういう区別をする人があんまり好きじゃないんだよ

レックス

だから、彼を見た瞬間に叫んだあの騎士の行動に傷ついているというか……良い気分ではないだろうね

ヒナタ

……。ヒナタも、そういうことする人は好きになれないと思うの

レックス

うん。その考え方も大切だね

レックス

……いつか。途方もないほど長い時間がかかっても、種族とか気にせず皆が仲良くなれる日がくると良いね

ヒナタ

うんっ!

レックス

それじゃ、中に入ろうか

ヒナタ

はーい、なの!

フウル

意外と近くにいらしたんですね

クラウド

はぁ……できれば、関わりたくない。やっぱり早くこの街を……

フウル

あー!あそこに美味しそうなスープが売られています!!

クラウド

……フウル

フウル

あ、今ならおまけにパンも貰えるみたいですよ!とってもお得じゃないですか♪

クラウド

…………フウル

フウル

太っ腹のご主人です、早くあのお店に

クラウド

フウル?

フウル

うっ……でも、せっかくなら彼らのことは気にせず楽しみたいですよぅ

クラウド

気持ちは分かるけどさ、自分は……

フウル

クラウド……

フウル

どうしてそこまで、彼らのことを拒むんです?共に異世界から来た、言わば"仲間"なんでしょう?

クラウド

…………

クラウド

別に、仲間だなんて1mmも思っていないよ。彼らは"他人"さ

フウル

クラウド……?

そうですよ、仲良くされてはいかがですか?クラウドさん?

クラウド

……!!

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