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エルカの図書棺 REMAKE
後編
~引篭もりの魔女と友情の絆~
第3幕 男たちの話 Prologue を公開しました
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なぁなぁ……
何かな?
何で新しいストーリーで作成したんだ? ややこしい、まぎらわしい
このまま続き書けば良かったのに
確かにそうだよねぇ
前編は兄妹の話
だったよな
後編は主に友情の話、
………
って分けたかったんだよね
前編はソルとのお話
後編は主に友情の話
主にって何だよ
それは秘密
二つに分けたもうひとつの理由は…
エピソード数が多くて編集するとき大変だから
はい?
突然の思い付きで、書き直すこと多いから……
あーでもない、こーでもないって修正するのが大変で
いやいや、あーでもない、こーでもないって修正は……
下書きの段階でやっとけば良いのに
それが出来ないんだよ
編集中に、『あ、これじゃダメだー』ってなっちゃうんだよ
それが突然の思い付きなんだから
次は下書きの段階でやっておけよ
善処します
ややこしくて、ごめんなさい
それより、どうして私たちはこんなところにいるのかな?
オレが棺に残ったら、図書棺で一緒に暮らすだろ?
前編終盤の私が貴方に与えた選択肢だね
オレがお前とここに残った世界……現実のオレたちはきっと焼死だったかもな
肉体は消滅しても、私たちは魂になってここで永遠に居続ける
ここは、あったかもしれない、未来の場所らしい
なるほど、新居か
知ってる? この家……本で出来ているんだよ。いつでも読めるなんてステキね
壁も天井も暖炉も紙の本で作られているんだよ
……って、オチだと良いのに
お菓子の家みたいでステキでしょ
紙の本って出来ているって、それって紙でできた家だろ……不安しかない
暖炉まで本って。それは炎で燃えるだろ
紙は火種になる……って結局、焼死ルートかよ
まって、この設定上では私たち生きていないから
二度死ぬのか、オレたち
本と共に燃え尽きることができるってことは、本とひとつになるってこと……ステキじゃないの
灰になって、知らないオジサンに踏みつけられるかもしれないぞ……下手すると犬の糞踏んだ靴で
………!!
本の家かと思ったら、
あ、木の家だった
読み間違えたみたい
「木」と「本」って似てるよね
言っておくけどオレたちの世界に漢字はないからな
喋ってるじゃん
あーーーーそういうこと言ったらダメ!
ぐぬぬぬ
オレたちが漢字やひらがなで喋っていても、オレたちの世界に漢字もひらがなもないんだ
何を言っているのか、わからないよ
すまない、オレも何を言っているのかわからないんだ
でも、こういう未来もあったかもしれないんだな
二度死ぬかどうかは知らないが
現実を捨てて棺での永遠の生活
そうだね、私がソルを引き止めたら、こうなっていたかもしれない……
二度目の死なんて訪れないでしょうけど
ここは
二人だけの世界……
………
でも、大変だよ……ソル
私たち、料理できないよ
料理の本で召喚しろよ、安心安全のお助けグッズ
あれ? 料理の本がないよ………大変だぁ
心配するなよ、ここは、オレとお前の二人だけじゃないような気がする
あ……私もそんな気がしたよ
何か気配が……
視線が………
……
……
………
じゃあ、そろそろ現実を見るとするか?
そうだね
私は貴方を無事に追い返している
でも
現実世界の連中は、お前を連れ戻すことを諦めていない
何をするつもりなのかな