サバキ ラン
SAN57→3クリティカル!
減少値1D4→2
57→55
不定の狂気発症
長期発狂表1D10→5
サバキ ラン
SAN57→3クリティカル!
減少値1D4→2
57→55
不定の狂気発症
長期発狂表1D10→5
……!嘘だろう…!?
フェティッシュ
………………
………………
………………
…………スゥーーーーーーー
あのバカ野郎!!
絶対連れ戻す!!
何があっても!!
絶対!!!!!!
日記投げ捨ててゆうぐれ遊園地へ!!
あははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!
マジか~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!
くっそおおおおおお!!
じゃ、じゃあ…君は、夕暮れ遊園地に到着するよ!
たどり着いたころにはもう夕方だね!!
入り口には誰もいない。
休業してしまったのか、それとも従業員も世界滅亡に備えて帰ってしまったのかはわからない。
入り口を強引にくぐり抜けて、君は遊園地の中に入っていく。
向かう場所は!
観覧車!!
目星!!
ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!
サバキ ラン
目星52→71失敗
じゃあ君は何も見つけられない…!
ただただ目的地へと邁進するのみ…!!
あれ…大丈夫これ…?何か取り逃してる…!?
サヴァランは しょうきに もどった!
ロール失敗で元に戻るのか…
観覧車は、どうしてか、昨日と同じようにのんびりと動いていた。
たどり着くとそこには、ゴンドラを待っている世時がいるね。もう次のゴンドラは、もう彼の目の前だ。
止める!
…そうだね…
……!
走りながら迫ってくる君に、世時は気が付く。すると、彼は逃げるようにゴンドラの扉に手をかけるよ。
イツミ セイジ
???→???
っ…!
……
君は、彼がゴンドラに乗り込む直前に、彼の手をつかむことに成功するね。
待て世時!!
…しかし、その勢いは君にも世時にも止められなかった。
君は、彼といっしょにゴンドラに乗り込んでしまうね。
そのまま、扉が閉まる音が響く…もう逃げられない。
……どうして?
世時が、震える声で、そう問いかけてきた。
彼の手には、一本のカッターが握られている。
これで自殺しようとしていたのだろう…君は、そう思うことだろう。
はあ…はあ…まに、あった…
………
………それ
…………
…………
…蘭、サマ…?
……はあ…お前って、本当にしょうがない奴だよね…
な…
危ないよ。そんなもの持ってちゃ…ここ揺れるし。
で、でも…
…いや、違う。それでいいんだ。
危ないのは蘭サマのほうだよ!
どうしてきたの?ここにいるってことは、もう全部知ってるんだろ?
俺がやらなきゃ!あなたは死ぬんだ!もう然木蘭として生きていけないんだよ!!
なあ、わかるだろう…?そんなのだれも望まない…何より、俺が許さない…!
頼むから!!邪魔しないでくれよ!!
覚悟だって、やっとの思いでしたんだ!!なのに…早くしなきゃいけないのに…!
また、俺はあなたに縋ってしまう…!
また…また…!
………また、なに?
…………
…ねえ、今日が終わるには、まだ時間がある。ちょっと話そうよ。
…そんな…
だめだよ
サバキ ラン
DEX×5(40)→96ファンブル!
…っ!
あっ…!
ダメージロール
1D4→4
耐久13→9
蘭サマ!!
いったぁ……うまくいかないもんだね…
ど、どうしよう…止血しなきゃ…!
いらない
でも!!
世時
っ…あ…あ…
…これ、結構痛いよ。きっと、死ぬのにも時間がかかる。
だから…ね。そんな危ないの、持ってちゃだめだ。
今はよかったけど…こんな狭いところで、足場も不安定だし…
次は、俺の喉に刺さるかもしれない。
いっ…!
だから…刃しまって。外に捨てて。
…だめだ…
…世時
だめだ…だめだだめだだめだだめだだめだだめだ絶対にだめだ!!
だって…だって、俺がやらなきゃ…俺が死ななきゃ…!蘭サマが…蘭サマが…!!
…まったく。聞き分けのない奴だね。
!く、来るなーー
世時
!!
大丈夫…大丈夫だ。
な、にも…だいじょうぶ、じゃ…!
あれ、忘れちゃった?
俺、昨日言ったよねーー
「死ぬときは一緒だ」…って
…!
…ねえ、世時。
君は、本当に俺のこと、好き?
今更…好きだよ…じゃなきゃ、こんなこと…!
そう…なら、俺のことも、信じてくれるね?
しん…じる…?
………
予告する!!
…!?
ただ今より、この国…この世界は、この私、怪盗きゃらめるが頂く!!
そして…!
……お前の命も、俺が一時的に貰い受ける
………
…そういうことだからさ、世時。
俺と死んでくれ。
…………
…………
…はは…
あはははははは!!
…悪い案じゃないだろう?
あはは…はは…!
……はあ…
…負けたよ。蘭サマ。
…うん。ありがとう。
ああ、もう…俺も蘭サマも死ねないじゃん…これで本当に、世界が終わったら蘭サマのせいだからね…
ああ。全責任をとってやるよ。
何せ、所有者だからね。
………蘭サマ…
…なに?
……ありがとう。
……ああ。
観覧車が、てっぺんへと登った。
そこで、一旦観覧車が停止する。
世時はぼろぼろと涙を流しながら、君のことを抱きしめた。
君のために世界を失っても、世界のために君のことを失いたくはなかった…
…あなたの犠牲で成り立つ世界なんて、いらない
泣きながら、世時はそう告げて、つよくつよく君のことを抱きしめる。
痛いほどに、つよく。
……ごめんな、こんな方法しか取れなくて
…ほんとだよ。さんざん人のこと心配させてさ…
あはは…ごめん…
そう謝る声が聞こえたかもしれない。
……でも、なんだか満足だな
そっと、世時の片手が君の目を覆い隠した。
赤々とした夕日で焼かれそうだった目が、暗闇の安らぎに委ねられる。
何するんだよ…
こんなの、見るもんじゃないよ
自分のものが壊れる瞬間くらい、見せてくれたっていいじゃないか。
ふふ…ダメ。これは…俺だけの宝物にするんだ。
俺も一応、怪盗だからね
なんだよ、それ…
……ねえ、蘭サマ
…うん?
……大好きだよ。世界が終わっても、そばにいたい
…………本当に、お前は…本当に、馬鹿だなぁ…
最期の瞬間まで、君たちはお互いをつよく抱きしめあった。
世界の終わりというものは等しく、どうしようもなく静かに終わる。
あなたは、自分の存在が無に帰していくのを感じる。
最期、うっすらと、世時の手の隙間から見えた世界は。
赤々とした夕日に照らされて、ぼろぼろと、崩れ落ちていく世界だった。
その崩落に、君たちも飲み込まれる。
しずかな、しずかな、世界の終わりで。
つよく自分を抱きしめる、相手の腕を感じながら。
…また、一緒に…
君たちは、
1週間と5分前に造られた世界とともに、
心中する。
ーーどこかで声がした。
素晴らしい!素晴らしい精神性ですねえ
自分と大切な他人のためなら世界の全てを犠牲にする愛!
これを身勝手と言わずなんといいましょうか
まぁ、良いでしょう。あなたたちの勇気と、その身勝手さに免じて、今回は見逃してあげますよ
……別の誰かは犠牲になるのですがね
そう嘲り笑う声が、暗闇の中で聞こえた。
それは、占い師と名乗った男の声に似ていた。
君は、目を覚ます。
今日は月曜日。11月13日の、月曜日だ。
なんだか、怖い夢を見た気がする。
世界を終わらせるような、身勝手な夢だった気がする。
世時!!
…って、飛び起きるけど…いる…?
ここにはいないね。
ブレスレットは!!
あるねぇ
探しに行く!!どうせ臨時休業看板出しっぱなしだし!!
OK。それじゃあ、君はさっと着替えて外に駆け出すべく玄関の扉を勢い良く開けるね。
ここで幸運振ってくれるかな?
えっ…
サバキ ラン
幸運65→80失敗
やだーーーーーーー!!!!
ふふふ、それじゃあ君は…
外に出ようとした瞬間、勢いよく何かにぶつかるね。
いっ!?
うわってえ!?
ぶつかった対象は、どうやら人間のようだ。相手も額のあたりに手を当てながらうずくまっているね。
…そして、君はその人物をよく知っている。
いってぇ…勘弁してくれよ、もう…!
……せい、じ…?
…おう
…おはよう、蘭サマ!
世時は、いつも通りの笑顔を君に向ける。その顔に、もう影はない。
……約束、守れたな。よかった
そう言って笑いながら手を差し出す世時の手には、あの夢の中で買ったブレスレットが光っていた。
君の腕にも、ブレスレットがはまっている。
…ああ、そうだね。
おはよう、世時!
あれは、夢ではなかったのだ。
確かに自分は、どこかの世界を滅ぼしたのだ。
そんな、罪の証が、手首に光っていた。
しかし、その罪は。
目の前の人間を、世界よりも大切だと思った、愛の証なのだろう。
生きているという罪よりもなお重い、身勝手で傲慢で、されど美しい人間特有の、愛という罪の証が。
君と彼の、腕にあった。
今日も君の世界は、生きている。
テレビのニュースで、誰かが不可解な死を遂げたというニュースが流れていた。
君の代わりに。
目の前の、大切な人の代わりに。
それでも、君と世時は、生きている。
あなたの世界の滅亡は、まだ当分、先らしい。
エンドA
たとえ世界を失ってでも