イツシマ ケイジ

朝起きると、頬を何かが伝っていた。
また夢を見たのだろうか。

イツシマ ケイジ

酷く嫌な夢を、見たのだ。
否、嫌な夢ではない。
酷く、悲しい、夢を見た。
そんな気がしたのだ。

サヴァラン ブリュレ

……

サバキ ラン
アイデア80→15成功

イツシマ ケイジ

おお、無言で振ってきたね

サヴァラン ブリュレ

なんか…なんでだろう…
相手が逸見だってことはわかってんだけど…わかってんだけどしんどい…

イツシマ ツナグ

これは認めかけてるやつじゃね…?
ワンチャンあるんじゃねえ…?

サヴァラン ブリュレ

悔しいけどもう「ない」とは言えなくなってきてる…

イツシマ ツナグ

やった~~~~~!!!!!!

イツシマ ケイジ

ふふ、よかったねぇ。
それじゃあ、蘭君は夢の内容を思い出すよ。

夕暮れの観覧車で、逸見を強く抱きしめた。

 嫌だ、といったのは
自分だったのかもしれない。

変えられない運命が目の前に
迫っていると知って、
それでもちいさく、
相手の名前を呼んだのだ。
  
 

そんな

さいごのゆめ

を見たことを、思い出した。

イツシマ ケイジ

あれは自分たちの未来の姿なのかもしれない…君は、いやでもそう考えてしまうね。SAN値チェック1D2+1/1D3+2。

サバキ ラン
SAN60→71失敗
減少値1D3+2→4
60→56

サヴァラン ブリュレ

…………KP

イツシマ ケイジ

うん?どうしたの?

サヴァラン ブリュレ

……あと1で不定

イツシマ ケイジ

……ほんとだ

ハウスルール:セッション開始時の1/5のSAN値を失うと不定の狂気を発症する。シナリオに記載があるなどのことがない限り、原則時間経過によるリセットはなし。

イツシマ ツナグ

ほんとだ~!!
この卓世時以外まだ不定入ったことなかったよな!

サヴァラン ブリュレ

ソロでこれはやばい…笑もいないし…!

イツシマ ケイジ

さっきからいい値出してるもんねぇ…ふふ、どうなるかなぁ♪

サヴァラン ブリュレ

と、とりあえず…ご飯食べて…

サヴァラン ブリュレ

…あ、そうだ…お休みにしたんだっけ…

イツシマ ケイジ

そうだね。今日一日かけて、君の調べたいことを調べられるよ。行動回数は、朝・昼・夕の計三回。

イツシマ ケイジ

さて、どうする?

サヴァラン ブリュレ

…神の鼓手について…こういうのは図書館に行ったほうがいかな…やってる?

イツシマ ケイジ

うん、やってるよ。行くかい?

サヴァラン ブリュレ

テレビチェックしてから行く。何かやってる?

イツシマ ケイジ

いつも通り…世界滅亡への不安を募るような、そんな特集しかやってないね。

サヴァラン ブリュレ

そっか…うん。行く。

イツシマ ケイジ

OK。君は神の鼓手について調べるため、市内の図書館に向かうね。

イツシマ ケイジ

今日は11月10日の金曜日。
明後日で、世界は終わるかもしれない。

サヴァラン ブリュレ

………

イツシマ ケイジ

市内の大型の図書館に向かえば、人はおらず、閑散としていることがわかる。
図書館の司書さんだけがぼんやりと本の整理をしているね。

サヴァラン ブリュレ

みんな…家にいるのかな…

イツシマ ケイジ

さて、どうする?

サヴァラン ブリュレ

…レファレンスサービスを使うよ。
神の鼓手について書かれた本を探してもらう。

イツシマ ケイジ

OK。なら…少しして、該当する本が一冊、閉架書庫にあることがわかるね。
そのまま待っていれば、持ってきてくれるよ。

サヴァラン ブリュレ

読む。

イツシマ ケイジ

OK。本の内容はこんな感じだったね。

●「神の鼓手について」

 酷く古い本だ。閉架書庫に入っていたのも
うなずけるだろう。
 中盤に気になる記述を見つける。

太古の昔、この世界を作った神は
長い眠りにつかれた。
 この神が目覚めるとき、世界は滅ぶ。

 そして、この神を目覚めさせないために、
ひとつのものが造られた。
 「スカール」というものである。

 これは創造の、盲目白痴の
神のまわりで太鼓を打ち鳴らす
演奏者であり、
 神を目覚めさせないために
手が痛くなっても、疲れても、
子守唄を奏で続ける。

 全ての世界が神により
破壊しつくされない為に、
スカールは太鼓を打ち鳴らす。

 スカールがその寿命を終えるとき、
また新たなスカールが
選び出されるだろう。
 スカールがその役目を拒むのであればーー
 
 

世界は永遠の眠りにつく。

サヴァラン ブリュレ

………盲目白痴の神…文字化け男…フルート……スカール…………

サヴァラン ブリュレ

はああああああああ………やっぱりお前か…………

イツシマ ケイジ

あはは!!リアル神話技能成功しちゃったみたいだね!おめでとう!!

サヴァラン ブリュレ

つまり…これ、逸見がスカールに選ばれて、最後に俺と思い出づくりしたがってるってこと…?

サヴァラン ブリュレ

あのさあ…(頭抱え半ギレ)

イツシマ ケイジ

しんどさに押しつぶされそうになってるところ悪いけど、描写続けるよ。

イツシマ ケイジ

君が全て読み終えると、最後のページからメモが落ちてくるよ。

サヴァラン ブリュレ

見る

イツシマ ケイジ

OK。では、そのメモは比較的新しいようで、こう書かれているね。

選択肢は、提示されたものだけとは限らない

サヴァラン ブリュレ

……わかった

イツシマ ケイジ

うん?

サヴァラン ブリュレ

わかった!わかったよ探してやるよ!!
あいつが一人でなんか抱えてて、俺全然気づいてなくて、向こうが勝手に終わらそうとしてるの、なんか気持ち悪いし!!

サヴァラン ブリュレ

俺が…いや、蘭が絶対幸せにしてやる…覚悟しろ逸見…お前の目論見通りにはいかせないからな…!

イツシマ ケイジ

さ、サヴァラン君が…壊れた…!

イツシマ ツナグ

だいぶリアルSAN値削れてたからなぁ…ここが限界か…

サヴァラン ブリュレ

そうと決まれば…KP、本に図書館とかしたら、いい感じでスカールから免れる方法とかーー

イツシマ ケイジ

ないよ

サヴァラン ブリュレ

……え?

イツシマ ケイジ

な い よ

サヴァラン ブリュレ

Mon diew !!!!!!!!

サヴァラン ブリュレ

ほ、ほかのとこ…?でも、レファレンス使って、この一冊って…

イツシマ ケイジ

うーん…そうだなぁ…アイデア振る?

サヴァラン ブリュレ

ぜひ!!

サバキ ラン
アイデア80→94失敗

イツシマ ケイジ

…………あはは☆

サヴァラン ブリュレ

んんんんんんん???????

イツシマ ケイジ

それじゃあ残念だけど…昼の間、ずっと出てこない情報を探して図書館の中を探し回ることになるね!

サヴァラン ブリュレ

貴重な探索時間が…!

イツシマ ケイジ

さて、夕暮れだね。図書館はもうすぐ閉館時間だよ。どうする?

サヴァラン ブリュレ

んん~~~~~~……
は、白痴の王に関して…レファレンス…

イツシマ ケイジ

そうだなあ…じゃあ、図書館振ってみようか。

サバキ ラン
図書館30→25成功

サヴァラン ブリュレ

よっし…!これで…!!

イツシマ ケイジ

それじゃあ…

イツシマ ケイジ

……司書は、もう一度閉架書庫に足を踏み入れたと思うと、数分後に真っ青な顔をしながら、一冊の本を持って出てくる。

イツシマ ケイジ

…いや、それは本というより、手記といったほうが近いだろう。経年劣化で朽ちかけたその本は、おおよそまともなものだとは思えない。
君は思うだろう。「この本はなんだ?図書館に蔵書されている一冊がまさか、これほどまでに劣化しているなんてこと、ありえるのだろうか…」と…

イツシマ ケイジ

差し出されたその本…いや、手記の表紙には、異国の言葉で「LIBER IVONIS」とーー

サバキ ラン

すみませんネットで解決しちゃいました本当にすみません戻して大丈夫です本当にごめんなさい

イツシマ ケイジ

では、司書は青い顔のままそれを戻しに行くね。

サヴァラン ブリュレ

ご、ごめん司書さん…

イツシマ ケイジ

それじゃあ、図書館は閉館時間になるね。君ももう思いつかないみたいだし、帰るかな?

サヴァラン ブリュレ

うん…そうだね…借りた本戻して、帰るよ…

イツシマ ケイジ

OK。じゃあ…本を戻すために、もう一度メモを目にすると思うんだけど…なぜかなんとなく、それを持ち帰らねばならないという思いに駆られるね。

サヴァラン ブリュレ

え…

イツシマ ケイジ

そしてそのまま、それをポケットに入れて持ち帰ってしまうことだろう。

サヴァラン ブリュレ

ば…ばれない…?

イツシマ ケイジ

ああ。問題なく持ち帰れるよ。

サヴァラン ブリュレ

今はきゃらめるとして動いてるんじゃないからなぁ…ちょっと罪悪感が…

イツシマ ケイジ

きゃらめるの時は罪悪感わかないんだ…

イツシマ ツナグ

基準がわからないぜサヴァラン…!

サヴァラン ブリュレ

家に帰るよ。普通に過ごして寝るけど…電話は来る?

イツシマ ケイジ

ああ…その前に。

イツシマ ケイジ

夕ご飯の準備をしたりしながら、君はテレビをつけていると思うんだけど…相変わらず、世界滅亡や暴動に関してのニュースであふれる中、こんなニュースが聞こえてくるね。

世界の滅亡を予言したカルト教団は、
「神の鼓手」という本を
教典としていたようです

世界の滅亡まで、あと二日です

サヴァラン ブリュレ

…経典だったのか、あれ…じゃあ、あのメモも…?

イツシマ ケイジ

…さて。なにかすることはあるかい?

サヴァラン ブリュレ

…そうだ、メモ、裏には何か書いてない?

イツシマ ケイジ

何も書いていないね。真っ白だ。

サヴァラン ブリュレ

…そっか…うん。じゃあ、いいよ。もう何もないかな。

イツシマ ケイジ

OK。それじゃ…

イツシマ ケイジ

寝る直前、君のスマートフォンにメッセージが送られてくるね。差出人は…世時だ。

サヴァラン ブリュレ

見る。

イツシマ ケイジ

OK。内容は

イツミ セイジ

明日、寝過ごさないようにな!
九時前に、S駅集合だぞ!!

イツシマ ケイジ

というものだね。

サヴァラン ブリュレ

…………

サバキ ラン

OK。お休み。

サヴァラン ブリュレ

とだけ送って寝る。

イツシマ ケイジ

OK。それじゃあ君は、遅刻しないよう、いつもより早く眠りにつくだろうね…

イツシマ ケイジ

おやすみなさい、いい夢を。

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