■第三ラウンド
■第三ラウンド
魔素の獲得
いかにも。我は土地神でもなければ朱華の土地を流れる河川でもなし。だが、そうまでして朱華にしがみついた貴様が朱華の縁者を自称するのならば、この祈雨丸にも返す言葉はあるぞ
朱華緋奈子の舞を我は愛する。故に、かの足を引き止める貴様を封じるのだ
魔素は夢を獲得し、火花に!
小さく、後ろにいる少女が息をのむのが聞こえたかもしれない。
それ以上の言葉はないが、彼女が視線を決してそらしてはいないことはわかるだろう。
□先攻:
祈雨昏水都早社宮司の召喚ステップ
(あ、ラウンド終了時の【再生】魔力をさせていただきます…!)
(そうだったー!!はい!!)
[ 『祈雨昏水都早社宮司』祈雨丸 ] 魔力 : 1 → 2
忘れがち再生…… 失礼をば致しました……
私も忘れてました…!
では、緊急召喚!
はい!
ここで出したさはある…!
ランダム特技決定表(4,9) → 「歌《恋》」
おまえ…おまえ……
ここで…恋……ここで恋かぁ……!
恋なんだ…まじか……!
目標…7です……呪句まだ使ってなかった気がします……!
はい…!どうぞ!
判定を…先に良いでしょうか…!
どうぞー!呪句使用も了解なので、呪句の演出も判定後でOKです!
恋の精霊…!
2D6-1>=5 → 3[1,2]-1 → 2 [失敗]
振り直します!(必死)
どうぞ!!!
頼むです緋奈子ちゃん!!!!!!!
2D6-1>=5) → 7[1,6]-1 → 6 [成功]
あっぶな!!!
セフセフ!!!では《恋》の精霊が来ます……!!
あまりにも緊張しすぎてちょっと震えたので、一瞬席外します!(酒が胃から戻ってきた)
だだだ大丈夫ですか!?
無理なさらず……!了解です!
あぶなかった(大丈夫です!)感情が凄いことになってました……!
恋かーーー恋かぁ……!!!!ってGMもなってる……
一応呪句の適応は最初の判定からだとは思うのですが、二回目の判定でカッコいい呪句入れてもいいですか!?
いいですよ!!!!!!!
やったぜ!!!!
ドキワクドキワク!!!!!!
緊急召喚ってなんでこう空気を読むことが多いんだろうな………
緊急召喚って凄いな……
緊急召喚って…すごい……
ゆえに……
手を抜いたりはしない。
邪龍であるかのようなその相貌、しかし呪圏の下で舞う姿は雨龍。
今の祈雨丸は、はたしてどちらか。
……あるいはどちらでもなく、ただの一匹の蛇に過ぎないのか。
しかし緋奈子を振り返る余裕があったかと言えば、それほどまでには及ばず。
魔法門を開き、精霊を召喚する。
が、そこで僅かな綻びが生まれてしまう……
綻び、漏れ出ていく魔素。
しかし、本当に小さく小さく、彼女の声が耳の中に蘇る。
たどたどしく、嬉しそうに祈雨丸の真名を呼んだ、その声が。
瞬間、緋奈子の簪から炎が漏れ出る。
それは綻びを繕い、そうして促すように一瞬で散る。
そのとき、簪に深くひびが入った。
度重なる魔法の行使に、元来ただの簪であったそれが耐えきれなかったのだろう。
それに気付く。
これが最後の助力であったのだと。
……と、同時に、祈雨丸は簪を手に取った。
ありがとうございます
ぽつりとつぶやき、じっと簪を見つめたのち、ゆるやかに手首を返す。
美しい水面に波紋が経つと同時に、簪は泳ぐように呪圏の湖に沈んでいく。
簪が、その最期に生み出した波紋は、水面に散る紅葉を躍らせる。
月明かり、照葉。
祈雨丸はそれらを一望し、
紅葉葉の、流れざりせば竜田川
紡ぎ直された魔素を呪圏へと迎え入れる。
水の秋をば、誰か知らまし
恋の精霊は、ほんのりと赤く色づく小さな童子の姿へと変化する。
教えてくれたのは、あなただ
と一瞬愛おしそうに微笑んだ。
呪句を和歌に代えさせていただきました!
ありがとうございます……!!!
良き良きの良きです……………!!すき
□後攻:
禁書<照らす残月>の召喚ステップ
変わらず、【火球】を精霊と祈雨丸に。
【火球】
2D6>=5 → 6[2,4] → 6 [成功]
抵抗をどうぞ…!精霊から順番に!
恋の精霊、目標値7です!振ります!
恋の精霊
2D6-2>=5 → 6[2,4]-2 → 4 [失敗]
イチタリナイ…!
祈雨丸も7!
祈雨丸は円環
2D6-2>=5 → 9[3,6]-2 → 7 [成功]
祈雨様ほんとうに火球避けますね……!?一回も当たらないきがする……!
避けるな…!?精霊が悉くだけど‥‥!
再び舞う椛が燃え上がって降り注ぐ。
そこに一切の容赦はない。
舞うように袖を翻し、火花を掻き消す。が、恋の精霊はただそこに居るままに燃える紅葉を頭から被った。
動きが遅れた…のではない、それは目鼻口のない元型において、敢えて形容するのなら、
見惚れたのだろう。
焦がれる紅葉に、誰かの今は形無き想いに。
□先攻:
祈雨昏水都早社宮司の攻撃ステップ
そうですね……先に【火花】を!
呪句を使用しての【火花】、効果は抵抗ー1で……!
火花!
2D6>=5 → 3[1,2] → 3 [失敗]
ぬぉおお……
今日はPLもPCも駄目らしい……
のんびり!ゆったり!!余裕をもって!!
んん……!冷静……落ち着いて……この失敗は焦るような失敗ではないはず……ということで、これはこれで……
『燃えよ、因果』……!
そう叫ばんと口を開くも、熱を伴うその魔法は紅葉の中で掻き消える……
その熱は舞う紅葉が攫い、掻き消してしまった。
……
その紅葉の向こう側、かき消された魔法の向こう側で、じっと禁書が祈雨丸を見つめている。
……手遊みですよ
と鼻で笑う。
乱される心をおしとどめ、今はただ、自分を試さんとするあの顔だけを見据える。
[攻撃:祈雨昏水都早社宮司]
3
5
5
[防御:禁書<照らす残月>]
1
2
5
冷静に分析して、初期アンカーの4点と、緋奈子ちゃんの2点の契約で防御プロットとぶつかっても抜けるな……
抜けるか……?(冷静に考え直しますので少々お待ちください
待ちますのでごゆっくり……
祈雨様、魔力開放もあるし、ここで押し切らなくても大丈夫ではないかなぁ~と言う気持ちでもいるGMですよ!もちろんお任せしますが!!
算数的に行けますね……! 初期アンカーを霊海外で使ったことないので、此処で決めさせてもらおう……かな……あ、
魔力解放はあるんですけど、油断はしてはいけないかなって……()
(全通しされたら魔力リセットでも耐えきれないのです)
(防御契約したらさすがに……さすがに……)
(ランダムダイスは……信用なりません……あいつ6か1しか出ない……)
ふふ それな
などといいつつもおまかせしますね!! ここで決めたら真の姿は不要かぁ~・3・というだけのアレです!(完全にただの我欲)(私が演出優先して死にかける常習犯なのであまり私の口車に乗ってはいけない)
真の姿は演出でやりますよ!だって立ち絵あるし!() と、そのことで演出的相談ですが
(最悪のシナリオを考えて「さいあくしぬじゃん!!!!」って苦しんでいる覚えが自分にありすぎるな……)はいはい!演出相談受付ますぞ!!!
完全に【怪力】の蔵書を腐らせていて、演出を以前から出しそびれているのでそれをふんわりやりたいなと……トドメ演出ってほどでもないので、完全に蛇足になるんですけども…ッ!
ほう!!!ぜひどうぞ!!!!(祈雨様で蛇足という言葉が出るたびにフフとなる)
(使ってもいない蔵書の演出をドヤ顔で決めるのもどうかと躊躇い……) やった!!
タイマンなんでね!!!すきにやっちゃっていいのよ!!!
嬉しい!!!
私も演出見れるの嬉しい!!!!!
では、ちょっと冷静になりつつ(書き溜めた演出メモを見つつ)契約に持って行きます……!
はぁい!!どうぞ!
弾道を変えはなった水の矢は禁書をかすめる。
そして悟る。
……“己が力のみでは到達できない”。
いくら伯爵の位を持つ龍種にしろ、打ち払う事が出来ぬ運命もある。
しかし、祈雨丸は龍であり、神であり、今この世界においては、魔法使いであった。
……此処に、運命を超越する力を!
契約で振り足しします、初期アンカーの箕郷清奈!
はい!ではまず願いの決定をどうぞ!決めてあればそちらの宣言を!
決めてはいないのだ!
願い表(5) → 特定の誰かを罰して欲しい。
ほう
ほう、多分あのお喋りな巫女バイトちゃんたちに仕事しろと
ふふ お叱りを
天罰…軽く据えて差し上げましょう……
こわやこわや……
軽く…軽くよ…… というわけで、運命を1点あげて振り足し……
まずは!
(4B6) → 1,2,5,6
見事にとまりおる!
ランダムってそう言う事なんですよね(こわ)
ふふふ
+2点で現在5点……!
ふう…………よし、
しかしこれですべて防御ダイスは尽きた……!
箕郷清奈は言う。
『だって、そうでしょう神主様? 信仰心のない人は、蛇を可愛がる資格、無いと思います!』
祈雨丸は曖昧に微笑んで返した。
ふふかわ
彼女も、親しい人間と言えばそうだ。
しかし、その親しみとはあくまでも人と神の域を出ない。
それが最大の、異種間の想いであると思っていたのだが。
……緋奈子さん
と振り返らず、その顔を見ず、言う。
貴女にとって、私が龍神であるというのはとうにご存じの事。しかし、我が真の姿をお見せしたことは……有りませんでしたね
と、静かに告げ、真の姿を解放します!
はい!!!お願いします!!!
呪圏のなかで、白い光が差す。
降り注ぐ雨の中で、祈雨丸の人の形が光を集め、ゆっくりと丸く膨らみ、白く伸びていく。
一条の光、呪圏を覆い尽くさんばかりの、白い帯。
その白い長い朽ち縄は、ビシと音を立てて裂けた。
再生と言うには、あまりに粗雑な。
……いわばこれは、不完全な脱皮だった。
怪力任せの魔力解放……そうだったとしても、祈雨丸は“この問い”を投げねばならなかったのだ。
これが、祈雨昏水都早社宮司です。緋奈子さん
やがて垣間見た紫の目が朱華を見下ろす。
……我が真の姿、それでも貴女は……
私を厭わないでいてくれますか。
ヒュウ……!!!!!!
かぁっこいいいいい…………
とてもかっこよい………
描きなおしました…!へへ
蛇感…とても…蛇感……!!!!(語彙が死んだ
ちょっと待ってくださいね…………ちょ、ちょっと待ってくださいね………
はぁい……!のんびり卓で…!
緋奈子はその姿を、ただ息をのんで見つめていた。
彼が龍神であると、それはあの嵐の夜に身をもって知ったことだ。
それでも今、その姿に緋奈子は動けなくなっていた。
その白い巨体を、目を見開いて仰ぎ見る。
そうしてようやく、ポツリと言葉がこぼれた。
綺麗……
思わず零れたと言った様子だった。
ただその姿に、彼女はそれだけを感じた。
畏怖より、恐怖より、なによりも、まず。
飾りもなく、言葉を尽くすでもなく、ただ一言が呪圏に落ちた。
……!
その言葉に怯んだ。
胸を打ったと言う方が適切だったかもしれない。
……初めて聞いた言葉ではない。
初めて言葉を交わした君でもない。
ただ、あなたのその一言が、何よりも心を満たした。
……ありがとう
微かに上擦る声も、この身体ではそんな些細なところまでは聞き取れまい。
……さぁ、ではこれで、終いといたしましょう。禁書……舞扇の封印を完成させます。……緋奈子さん、あなたの力を祈雨に貸してください。あなたの望みを叶えることと、引き換えに
緋奈子ちゃんに、契約します!
はい!!
その言葉に、呆けていた緋奈子は我に返る。
そうして
うちの、望み……
と繰り返した。
一瞬視線をさまよわせ、ゆっくりと息を飲み込む。
そして顔を上げた。揺らがぬ瞳でその巨大な蛇を見つめ、口を開いた。
『綾緋に、あの優しい子に、最善の結末を』……こんなこと、もう、うちが願うまでもないのかもしれないけど
でも、今のうちがあの子のためにできるのって、願うこと、見届けること、……きっとそれだけだから。だから、うちは、うちの全力でそれを望む。……お願い、きーやん
お願い、“祈雨昏水都早社宮司”
その名を、呼んだ。
どこまでも、妹想いですね、貴女と言う人は
そう言って白蛇は微笑んだようだった。
承りました。あなたが愛する朱華であれば、救いましょう。……願われずとも、それが貴女の安寧に繋がるのであれば
龍神、祈雨昏水都早社宮司が名のもとに!
契約、+1でふります!
とりゃーーー! (2B6) → 4,5
当然のようにー!とおるー!
壁があるなら壊して通すー!
(そしてこれ、5のダイスが2個以上残った、という扱いになるのかしら…?とふと思った)
あぁ……どうなの・・・かな……?エラッタかな
どちらにせよ、6点以上は確定なので!
裁火の演出をアリにするかナシにするかはこの際お任せします!ね!
はい!お任せされたら当然載せます!()
フフ! それではトータルで7点!(8点)!禁書の魔力は0です……!
最後のとどめ描写を…どうぞ…!!
はい! ふぅ……
魔法名を呼ぶか、滅茶苦茶に悩んだ
好き
願いが、届く。
それがどのような形であれ拒絶したことは今までに一度たりともなかったが、これほどまでに躊躇わなかった願いもないだろう。
同時に……願いに対して順列を付けてしまったようで、少しだけ気をとがめる思いでもあった。
が、それも些事である。
白い尾を、水面に叩きつける。その衝撃は波となり、増幅して水柱になった。
撃ちつける雨、せりあがる水柱。
その水は上下のどちらかから降るものか、それが判別ままならなくなったとき……呪圏は、世界は、いつしか湖底にあった。
たゆたう水の中で、禁書と魔法使いは向き合った。
眼前に沈む緋色は紅葉であり、火の粉であった。
裁火は、やがて許されざる運命を選んだ両者を焼く。
これが、我が答えなり
誓うように言う。
朱華の舞は、私が守ってゆく。……これで、異論はなかろう
ふおおおお!!!!
かぁっこいいいいいいいいい!!!!!!!
水中かっといん!
良………良…………!!!!
ありがとうございます!!!!!
やったー!!!!!!!!!!!!
渦巻き、あたりを巡る水流が、禁書の炎を消し潰していく。
禁書は咄嗟に身を守るため炎の壁を顕そうとするも、それもまた水の大蛇に食いちぎられた。
やがて成す術もなく、炎はすべて消されていく。
そして、その水流が禁書の頬を撫でる。
まるで抉り取るように、あるいは洗い流すようにして、その黒く爛れた肌を浚って行く。
かつて己の物であったはずの裁火に焼かれ、ゆっくりと顔を上げた。
……嗚呼
嗚呼、そうか
私は、最早あの舞を守ることすらも、できていなかったのだな
顔が…!
……蛇よ。お前の、お前たちの行く果てを、お前たちも悔いぬというのなら
同じ舞を愛したものよ。ここから先は、お前たちの歩む道なのだろう
どこか満足そうに、男は微笑む。
その瞳は、緋奈子のものとよく似ていた。
その目を見つめ返す。
……私たちだけではない。舞扇も未だ、朱華に求められているゆえ
とまで言い、呆れ混じりに微笑む。
精々、我が宝物庫の中で大人しく眠るがいい。居心地は保証しよう
その言葉に、禁書は笑みを漏らす。
うつろなそれではなく、可笑しそうに。
私は衾にはうるさいぞ
そうして、そっと空を見上げた。
水面に月が揺らいでいる。
山空松子落 幽人應未眠……。
……君が誰かも思い出せず。それでも君のことを想う。
空虚だと笑われようと、この想いを恥じたことはない
瞳をそっと閉じる。
今は眠ろう。心地の良い場所を用意してくれるようだからな
もう一回そう笑い、禁書の体が羽となり崩れていく。やがて、緋色の美しい扇へと姿を変えるだろう。
……そうしてくれ
心からの言葉だった。
これ以上、掻き乱されては敵わぬ
そう付け加えたのは、些細な“龍”の天邪鬼かも知れなかったが。
禁書が、緋色の扇へと姿を変えれば。
それを手に、呟く。
お前は……お前が愛した女性(ひと)は、どんな人間だったのだろうな
……君、歸期を問うも、未だ期有らず
祈雨丸は、漢詩を得意とはしない。
しかし、ふとその目に赤い色が差す。
……帰りを待つ魂があるならば、帰るがいい。叶わぬならば、眠り、夢の路を往け
この雨を肴とし、語らえる瞬間でも来ればよいのだがな
我を忘れて、そう願ったりした。
背景画像
NEO HIMEISM 様
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