ナルサワ

お留守番 とりまエゴザで 仕事感

ナルサワ

なんつってな!!

“墨汁みたいな味のコーヒー店で、呪い殺されるみたいなこと言われた。マジこわ”

“やたら声の大きい白髪のじじいが呪術をしかけてくる。やばたにえん”

‟住所は台東区浅草2丁目○○○。汚い豚小屋によく似てるから直ぐにわかるよ。誰かぶっ壊すか通報プリーズ”

ナルサワ

うぅ、きゃつら早速クソミソに書いてやがるぜ。住所まで晒されてるし。
ここまでディスられると返って清々しいかも

ナルサワ

それじゃあ、あの変なおじさんにくっつけた小型カメラから現場の様子を覗いてみよう。ポチッとな!!

よし、これであの店もオワコン

もうすでに終わってっから。“絶”オワコンでよくね?

だいじょぶだ!

だっふんだ!

マスター

むふふ、見つけたぞ。あの小童どもめ。

マスター

やや、誰か来る?

やあ、二人ともお待たせ

あー、おいっすー

おいっすー

待たせたね、今日もハッピーかい?

だいじょうぶだあ

だっふんだ

マスター

むむむ、いったいどういったお知り合いなのだろうか?
会って早々チョメチョメじゃなくてなでなでし合う仲って

マスター

不埒な予感

マスター

これはまさかいわゆる…

マスター

はまかつじゃなくてアマタツじゃなくて…
いわゆる一昔前でいうところの…

マスター

乱女交際!!

ナルサワ

援助交際な。その前はパパ活な。

おや、今そこの草むらでざわざわ何か動かなかった?

マスター

あいーん(まずい)

そう?

隣がジムだからみんな髭ダンスでもしてるんじゃない?

ああ、なるほど。

ナルサワ

納得するんだそこ。ああ、世間はあの人の事で頭がいっぱいなんだな。

マスター

バレずにホッとしたけどなんだか悲しい。
およよ。

じゃあ、そろそろ行こっか

ちょっとだけよ

ちょっとだけよ

マスター

だっふんだ!?
(やっぱ怪しい)

ナルサワ

みんな言いたいだけかよ

そうです、
わたすが
ヘンなおじさんです

続く

悪魔は隣のテーブルに その3

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