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ーー数年前
とある村の教会にて
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ーー数年前
とある村の教会にて
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アルザレアの勇者の父、
ルェクーシの名において
ここに、勇者ギーズの誕生を
宣言する！
おめでとう、ギーズ！
勇者ギーズ、バンザイ！
ありがとう、みんな！
捨て子だったボクを育ててくれた村のみんな。
みんなに背中を押されて
ボクは……勇者になったんだ。
召喚ができる勇者がいたっていいよね。
頼んだぞ、勇者ギーズ・ヴェイン。
アインスタークを倒して、世界を平和に導いてくれ。
はい！
駒の誤算
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レヴス
＊ ＊ ＊
信心の鏡から放たられたまばゆい光は
うずくまる子供や
レヴスの兵士たちの胸元に届くと
まるで蛇のようにのたくり、
尾を激しく震わせて体内へと侵入します。
なんだ、あれは！？
光じゃないのか？
こ……これは……。
シーラ、見覚えがあろう？
……リビングエンチャント……。
うぅ
くっ……
兵士達が……。
ギーズめ、この場にいる者を無力化する気か？
無力化？
ボクは召喚士だよ？
そんなもったいない事、するわけないでしょ！
行け！余の下僕共よ！
勇者の残党どもを蹴散らせ！
ギーズさんの身も震えるような号令に
倒れ込んだ人々はうつろな表情で立ち上がり、
ゆっくりとシーラさん達の方へ
向かって来ました。
人心操作……。
そうか、3年前にアインスタークが子供を狙ったのは、この布石だったわけか！
罪のない人々に手出しはできないわ！
操られた人々の攻撃は
力こそないものの
全く無視することもできません。
くそ！防戦一方だ。
ところが、
程なくして操られていた人々は
苦しそうに呻き出します。
ぐぐぐ……。
うううう……。
あーあ、惜しい惜しい。
やっぱり不完全な信心の鏡じゃ、盲信の種も粗悪だね。
拒絶反応を起こしちゃうか。
まあそれも……。
助けてー
あと僅かな時間だけどね。
ポメラ！
攻撃の手が休んだ今！
ギーズの足場を崩すぞ！
おうよ！
ソルフェージュ様の言葉に
呼応したポメラさん。
ギーズさんの足場に向かって
斧を大きく振りかぶります。
ところが……。
無駄無駄。
視力を失った海神が暴れだすよ。
視力を奪われ、
激痛に苛まされた海神さまが
苦しむ人々の近くで暴れ始めました。
ポメラ！海神さまの攻撃を止めて！
クッ！
間一髪、
海神さまの足蹴を
斧の打撃で弾き返すポメラさん。
しかし、
海神さまの暴れ止む事はありません。
クソ！ジリ貧だ。
この近距離ではアイス・エイジも使えぬ……。
そうこうするうちに、
サティンを連れたバイアクヘーが
どんどんギーズさんの方へと
進んで行きます。
ママー！！
はっ！
サーシャさんを呼ぶサティンさん。
その時、シーラさんの脳裏に
サーシャさんの笑顔が浮かびました。
……もう、サーシャさんに悲しい思いをさせてはいけない！
駄目！サティンを連れて行かないで！
するとどうでしょう。
バイアクヘーはピタリと進むのをやめました。
それどころか……。
な！？バカな。
こっちへ来るぞ！
うわーん！
シーラお姉ちゃん！
良かった、サティン……。
なんと、バイアクヘーは
サティンをシーラさんの元へと
連れてきたではありませんか。
ありがとう。いい子ね。
サティンを連れてきてくれて。
バイアクヘーは余の眷属であるぞ？
一介の召喚士如きの声を聴くなどあり得ぬ！
ふふふ、ギーズよどうやら誤算だったようだな。
ギーズではない……。
余はアインスターク。
魔性の力を持って民を統べる者。
群衆を新たな世界へと導く者。
信心の鏡は余の力の増幅装置に過ぎぬ！
余の力を思い知るがいい！
その瞬間、あたりの空気が
禍々しい瘴気を帯び始めました。
つづく
【勇者勇の装備】
レベル ：24
めいせい ：312
ぶき ：新品の短剣
よろい ：鋼鉄のよろい
かぶと ：銀の額当て
たて ：なし
どうぐ ：野ばらのペンダント
焼豚×2
焼きとり×2
霊薬草×5
淡水ザメの煮凝り
淡水ザメの骨
淡水ザメの牙
黒王の羽
いつもの額当て
王の冠
カジノコイン×2560
緋糸手句の防寒具
なかま ：[泉守]ダイ
[もふもふ]もふもふ
[魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ ：ファイアブレス
トキシックブレス
釣り
カン
介抱
じょうたい：脇役
【シーラの装備】
レベル ：12
めいせい ：240
ぶき ：いつもの本
よろい ：いつもの服
かぶと ：いつもの飾り
たて ：なし
どうぐ ：やくそう×94
イーサ薬×9
おみやげ×99
ガラスの破片
討魔の剣の刀身
闇夜のローブ
なかま ：戦士ポメラ
大魔導ソルフェージュ
[コボルト]ライル
とくぎ ：しょうかん
値切り
冷やかし
虫の知らせ
ディゾネの思い出
寒さに耐える
好奇心
じょうたい：真パーティーリーダー
