ルーク

……これだ

フェン

……なんだか、指紋認証装置みたい

アルド

この装置をどうにかすれば、上に戻れるかもしれないんだね

ルーク

ああ。さっきの場所からここまで、ずっと一本道だった

ルーク

仕掛けがありそうなものは、これしかない

フェン

とりあえず、手をのせてみるねー

ルーク

あ、おいっ……!

アルド

……え?

ルーク

な、なんだ今の音……?

フェン

…………

フェン

あはは、ちょっとこれはやばいかも

ルーク

!?!?

アルド

フェンさん!!

フェン

……っ

フェン

大丈夫、です……掠っただけですよ

フェン

いやーもう少し反応が遅かったら、手首ちょっきんぱ☆だったー

ルーク

笑い事じゃない!!

ルーク

……手首、見せてみろ

フェン

大袈裟だなあ、大丈夫だって

ルーク

良いから、さっさと見せろ

フェン

い……もう少し、優しくしてよ

ルーク

知るか、軽率に行動したお前が悪い

アルド

フェンさん……この血の量は大丈夫じゃないよ

ルーク

斬り落とされなかったからまだ良かったが、傷が深いな

アルド

何か、包帯みたいなものを……

ルーク

フェンの服を破って、止血するぞ

アルド

!?!?

フェン

はいはーい

アルド

ちょ、ちょっと待って!フェンさんの服は、ちょっと……!!

ルーク

緊急事態なんだ、仕方がないだろ

アルド

ぼ、僕の服を破くから……!!

アルド

は、はい!これ!!

ルーク

え、あ、おう……?

ルーク

その、なんか、ごめんな

アルド

いや、全然大丈夫だよ……早く止血してあげて

フェン

すみません、アルドさん

アルド

……無茶はもう、しないでね

フェン

…………善処します

アルド

しないで、ね?

フェン

………………

アルド

フェンさん、返事は?

フェン

ノー、です!!!!

アルド

だと思ったよ!!

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