ルーク

まあ、馬鹿は放っておくとして……

フェン

馬鹿じゃないよ☆

アルド

フェンさん、少しは反省して……

ルーク

この馬鹿の辞書に「反省」なんて言葉はないぞ、アルド

フェン

馬鹿じゃないよ☆

ルーク

この装置に、何か仕掛けがあると思うんだが……

フェン

手首ちょっきんぱ☆の仕掛けだったよ

ルーク

フェンは黙ってろ

アルド

指紋……でも、きっと僕達3人の指紋には反応しないよね

ルーク

だろうな……だったら、ボク達以外にも誰かいるんだろう

アルド

でも、ここまで一本道だったよね。僕達以外の、人なんて……

ルーク

こういう部屋の奥にいるかもしれないだろ

アルド

鉄格子の部屋に?確かに、薄暗いから一度見ただけじゃ分からないかも

フェン

じゃあ、戻りながら部屋を一つひとつ確認しましょうか

ルーク

よし、じゃあさっさと探すぞー!

アルド

フェンさん、大丈夫?

大丈夫です!ほら!!

こうやって、走ることも……

あ、あれ……

アルド

わわっ!?フェンさん!!

あ、ありがとうございます、アルドさん

ルーク

あんまりはしゃぐと、貧血でぶっ倒れるぞ

ルーク

応急処置はした、だが治ったわけじゃないんだ

アルド

……フェンさん、お願いだから無茶はしないで

……ごめんなさい

ルーク

ようやく自分の状況が分かったみたいだな、馬鹿

……分かったよ。辞書に「反省」って言葉、付け足しとくね

ルーク

ああ。ぜひとも、そうしてくれ

アルド

……でも心配だから、怪我してない方の手を握らせて

ルーク

大丈夫だ、アルド

ルーク

フェンが無茶しないように、ボクが手を握っておく

アルド

そっか。それじゃあよろしくね、ルーク君

ええー、反省したから大丈夫だよ

ルーク

ダメだ、信じられない

…………ぶーぶー

アルド

それじゃあ、行こうか

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