アサヒ

あれ、ユヅキさんは……?

セナ

ああ、アサヒ君。ユヅキさんなら、今お風呂に入っています

アサヒ

そっか

セナ

……あの、アサヒ君

アサヒ

ん、どしたの?

セナ

ユヅキさんとソウスケさん、どう思いますか?

アサヒ

……えっと?

セナ

私、あの二人って特に仲が良いように感じるんですよね

セナ

付き合っていたりするんでしょうか!?

アサヒ

え、いや、そうかなあ……?

セナ

あ、もしかしてアサヒ君もユヅキさんのことを……!?

アサヒ

そ、そういうことじゃなくて……

セナ

ユヅキさん、可愛らしいですよね!

セナ

お肌も綺麗ですし、髪もさらさら……

セナ

気遣いも出来ますし、とても優しい人です

セナ

あとあと!一人称が"オレ"なのも良いですよね、ギャップ萌えみたいで!!

セナ

あんなに可愛らしい容姿でありながら、男前な振る舞い……

セナ

もう惚れちゃうしかないですよねっ!!

アサヒ

あ、ああ、うん……?

アサヒ

でも、どうして一人称が"オレ"なんだろうね?

セナ

うーん……?

ユヅキ

ごめん、その理由も覚えていないんだ

セナ

ユヅキさんっ

ユヅキ

良い湯加減だったよ、セナ。ありがとな

セナ

そうですか、良かったです

アサヒ

……やっぱり、ボク達は記憶を失っているんだね

ユヅキ

ああ……

ユヅキ

名前だって、本当にこの"名前"じゃない可能性もある

セナ

……私達は、本当は何者なんでしょう

アサヒ

とりあえず!ボクもお風呂に入ってくるよ

ユヅキ

ああ、いってらっしゃい

セナ

ごゆっくりどうぞ

ユヅキ

本当の、オレ……か

アサヒ

そもそも、ボクは本当に……

セナ

生きて……いえ、存在していたんでしょうか?

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