――10年前。

リーベ

私は絶対に
負けてはならない。

リーベ

どのような者が来ようと
勝ち続けること……。

リーベ

しかしバランスは
失われつつある。

リーベ

文献にある
あの領域に身を置かねば、
敗北は時間の問題……
そして均衡は崩れる。

何っ!!

ば、馬鹿な……

し、信じられん、
何という強さだ……

リーベ

諦めなさい。
あなた方に
どのような理由があれ
ここを奪われるわけには
いけません。

黙れっ!!
我々とて
簡単に退く
つもりはない!

勝った!

リーベ

はい。貴女の勝ちです。
その胸の奥にある
一握りの慢心さえなければ……。

グハッ!! お、おのれ、
あと僅か……
あと僅かで我らの大願を……

リーベ

危なかった。
ここまで彼の勢力が
力を付けてきているとは。

まだ勝負は終わってへん。

リーベ

!!

ルグラ

おれも混ぜたってぇや。

リーベ

何故貴方が!?
彼の者達を引入れたのは
貴方だったのですか!?

ルグラ

今更気付くとは
えらい呑気なことやで。

リーベ

どうやら本気のようですね。

ルグラ

お喋りしに来たんやない。
やるんか?
やらんのか?

リーベ

戦いは
避けられないようですね。

ルグラ

ほな遠慮なく
やらせてもらおか。

リーベ

先手はとらせません!!

ルグラ

同時にいかせてもらうで!

ルグラ

何やて!?
信じられへん!?
こ、これは……
あの領域に身を置いている。

リーベ

勝負ありです。

地獄四天王

流石ヘルクイーン。
誰も勝てねぇな。

ルグラ

そないに本気出さんでええやん。
ちょっとした遊びやがな。

 チキンカクテルレースが流行り出した頃、その栄冠を賭けて熱い夜は続いていた。

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