入道雲を見ると夏本番という印象が強くなる。
梅雨のじめじめした暑さとは違い、刺すような日差しによる、焼かれるような暑さ。
同じ厚さでも私はこっちの暑さの方が好きだ。
入道雲を見ると夏本番という印象が強くなる。
梅雨のじめじめした暑さとは違い、刺すような日差しによる、焼かれるような暑さ。
同じ厚さでも私はこっちの暑さの方が好きだ。
とはいっても、暑いのが苦手なことに変わりはないんだけどね。
空を見上げてぽつりとつぶやく。
私の戯言は、夏の暑さで蒸発して、入道雲に吸い込まれていった。
まーや!
後ろからクラスメイトの陽菜が抱き着いてくる。
陽菜、貴方は本当に元気ね。
麻弥は元気ないね。
貴方に抱き着かれたせいよ。暑くて仕方ないわ。
えー、ひどいーー
陽菜はあざとさ全開だ。
でもたしかにあついーーー
今にも溶けそうな声を出しながら陽菜は学校への道を歩く。
すっきぷするように歩く彼女の後ろは私はついて歩く。
いつも元気で、夏の太陽のように私を照らす彼女。
私は彼女が好きだ。
もちろん恋愛対象として
でも、私たちは結ばれない。
それは何も女同士だからというわけじゃない。
私はこの地に堕とされた月の使い。
太陽のような彼女と結ばれることはない……。
え!?
ちょっと待ってくださいね!
とりあえず、このお話めっちゃ好きです!めっちゃ続き読みたい!
で、でも二人は結ばれちゃいけないんですか!?
好きなのに!?両想い(?)なのに!?
えっなんでぇ!?
もしかして元ネタありとかです!?
え、わかんない!モヤモヤするぅ!!!!!
情報量が少ない分、想像力を駆り立てられる作品ですね。麻弥は月から地球に派遣された使者で人間に転生していて、太陽のような明るい性格の陽菜を人間として愛しているものの、月の使者としての使命があるから結ばれることはない…といった感じでしょうか?(三四十さん。違ったらゴメンなさい…)