ダイ

うーん……。
あとどのくらい行けば
いいんだろう……?

ダイ

まさか、もう通り過ぎちゃったとか?




突然不安にかられるダイさん。


同じ景色ばかり続くのですから、


無理もありません。



すると、その時です。

ダイ

おや……。
棚台みたいなところが見えてきたぞ……















勇者

………

ラムディッシュ

………





山の中腹の棚台に到着したダイさん。


少し離れたところに


勇者様とラムディッシュさんの


姿が見えました。



ダイ

良かった、
勇者様たちに追いついた!

ダイ

でも、難しそうな顔して
何を話してるんだろう……。

ダイ

おーい、勇者様ぁ!

勇者

あ、ダイ。

ラムディッシュ

……やべぇ……やべぇよ……。



ダイさんは


勇者様のところへと駆け寄りました。




するとどうでしょう。




ラムディッシュさんが


ひどく青ざめているではないですか。







そして、その腕の中には



奇音を立てる小さな金属がありました。



カタラクト

pi……pi……










謁見!

アーティファクト

マイスター















勇者

それ、倒しちゃまずかったんですか?

ラムディッシュ

いや、俺もまさか倒されるなんて思ってなかったから言わなかったけど……

ラムディッシュ

カタラクトはお師匠さんのお気に入りの魔導器なんだ……。

ダイ

へぇー。
これが魔導器かぁ。


酷く怯えた


ラムディッシュさんをよそに、


ダイさんは


動かなくなったカタラクトに


興味津々です。


ラムディッシュ

もしお師匠様に知れたら
一体、どんなひどい目に
あわされる事か想像しただけでも……

ラムディッシュ

ヒィィィ



あまりの恐怖に


ラムディッシュさんは身を震わします。


決して寒いわけではありません。



勇者

やっちゃったのは俺なんです。
俺がラムディッシュさんのお師匠様にちゃんと謝ります。

勇者

だから、ラムディッシュさんは
そんなに心配しないで下さい。

ラムディッシュ

でもよぉ……。






と、その時です。












雪に覆われた山肌の一部が割れて、


ポッカリと口を開けました。








そして、その中から


小型のゴールデン・タブが


現れたではありませんか。




ラムディッシュ

……。




ゴールデン・タブは


ラムディッシュさんの前で停まり


腕に抱えたカタラクトの位置まで上ります。


勇者

……何かを伝えているみたいだ。

ラムディッシュ

……載せろってことか。

カタラクト

pi...




ラムディッシュさんは


腕の中のカタラクトを


ゴールデン・タブに載せます。


すると、


カタラクトを乗せたゴールデン・タブは


穴の中へと消えていきました。





ダイ

あのゴールデン・タブは
なんであの魔導器が壊れた事を
知ってたのかな?

ラムディッシュ

まぁ、つまるところ
なんでもお見通しって事なんだよな……。

勇者

うひぃ……。

勇者

おや?



カタラクトを載せた


ゴールデン・タブと入れ替わるように


今度は3台のシルバー・タブが


勇者様たちの前へ現れました。


ラムディッシュ

……呼んでる。
……お師匠様が……。

勇者

行きましょう、
ラムディッシュさん。
なんとかなりますって。

ラムディッシュ

うーん……。


いつまでも乗り気にはならない


ラムディッシュさんでしたが


このままでは何も解決しません。




仕方なく中へ向かうことにしました。









三人が乗り込むと


シルバー・タブは


夜の光に誘われる蛾のように


ふわふわと中へと入っていきました。

























何かの照明でしょうか。


洞窟の中は


薄っすらと明るくなっていました。


勇者

こ……これは……。

ダイ

なんか、見たこともない風景だね……。





洞窟の壁は岩肌ではなく、


見たこともない物質で出来ており


勇者様とダイさんは


驚くばかりです。






しばらく進むと


シルバー・タブは扉の前で停止しました。




ラムディッシュ

この扉の先がお師匠様の部屋……
アーティファクト・マイスターの工房だ。














勇者

この扉……、
どうやって開けるんだろう……。

ラムディッシュ

ちょっと待っててくれ。



そう言うとラムディッシュさんは


シルバー・タブから降りて


扉の前に立ちました。



そして、


なにやら光る板のようなものを押します

ラムディッシュ

Pi・Po・Pa










すると、蒸気のような音がして


扉が開きました。





ラムディッシュ

すぅー……
はぁー……
すぅー……
はぁー……

勇者

深呼吸……。
そんなにも緊張するのか……。
一体どれだけ厳格な人なのだろう……。


ラムディッシュさんの


様子を見た勇者様。



さぞかし、手厳しい大老が


ラムディッシュさんの師匠なのだろうと


少しばかり同情します。

ラムディッシュ

よし行こう、勇者様。



ラムディッシュさんの


気持ちの整理が終わると


勇者様たちは


扉の奥へと向かいました。

















扉の中へ入ると


これまでの景色とは一転して、


よく見る魔術師の工房のような


景色が広がっていました。




しかし……。

勇者

誰もいない……。



勇者様は周りを見回しましたが、


あたりには人影がありません。


と、その時です。

???

人の部屋に勝手に入って挨拶もしないとは、無粋な奴らだ。


どこからともなく集まった黒い影が


次第に人の形を成し、


そして語り始めました。

勇者

今のはどうなっているんだ?
魔法の一種……。
いや、何かが違う気がする。

ラムディッシュ

も、申し訳ございません、
お師匠様。

お久しぶりでございます。

???

なんだ、珍しく来客かと思えばラムディッシュ坊やじゃないか。

ラムディッシュ

ウソつけ、解っていたくせに。

???

顔に出てるぞ、ドールよ。
感情は心の奥底にしまっておけと
教えたハズだったが……

勇者

目が慣れてきたのかな……。
なんとなく顔が見えてきた。

???

よもや、忘れたわけじゃぁないよなぁ?








薄ぼんやりとした光を受けて


勇者様たちの前に現れたのは


それはうら若い女性の姿でした。















つづく


【勇者勇の装備】
レベル  :23
めいせい :312
ぶき   :新品の短剣
よろい  :鋼鉄のよろい
かぶと  :銀の額当て
たて   :なし
どうぐ  :野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×2
      霊薬草×5
      淡水ザメの煮凝り
      淡水ザメの骨
      淡水ザメの牙
      黒王の羽
      いつもの額当て
      王の冠
      カジノコイン×2560
      緋糸手句の防寒具
なかま  :[泉守]ダイ
      [もふもふ]もふもふ
      [魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ  :ファイアブレス
      トキシックブレス
      釣り
      カン
      介抱
じょうたい:叱られ中

【シーラの装備】
レベル  :12
めいせい :240
ぶき   :いつもの本
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの飾り
たて   :なし
どうぐ  :やくそう×94
      イーサ薬×9
      おみやげ×99
      ガラスの破片
なかま  :戦士ポメラ
      大魔導ソルフェージュ
      [コボルト]ライル
とくぎ  :しょうかん
      値切り
      冷やかし
      虫の知らせ
      ディゾネの思い出
      寒さに耐える
      好奇心
じょうたい:パーティーリーダー

第72話 謁見!アーティファクト・マイスター

facebook twitter
pagetop