煌炎一行は二人目の七雄の魔具を破壊して、次は香川県に向かうために広島県の町に足を進めていた。
しかしながら、よくその小さい体に入るなぁと感心するほど煌炎がバカ食いしたため、現在じり貧状態である。
・・・なんで金がねぇんだ?
それは煌炎様が先ほど麺類をバカ食いされたからでしょう・・・・。
よくもまぁ麺ばっか食べられるよね。
飽きないの、お兄さん。
ぁん?
麺類で一括りにするんじゃねぇよ。
汁なし担々麺と広島つけ麺と尾道ラーメンだバカ野郎ゥ。
・・・これが本当の麺類馬鹿。
・・・・。
・・・・!
すみませんでしたぁ!
煌炎一行は二人目の七雄の魔具を破壊して、次は香川県に向かうために広島県の町に足を進めていた。
しかしながら、よくその小さい体に入るなぁと感心するほど煌炎がバカ食いしたため、現在じり貧状態である。
どうすっかな。
曲芸でもして稼げってか?
それはいい案ですね!!
おい、冗談と本気の区別もつかねェのかよ、ポニーテール。
えっ、冗談だったんですか!?
そしていい加減名前を憶えてください、賽ですってば!!
香川県に渡る船代もなく、困り果てる一行。
前みたいにちょちょーっとやらかして捕縛してもらって輸送されるかぁ??
致し方ないといいたいところですが、今は花蓮さんがいます。
女の子にそんなことさせられません。
・・・お兄さんたち前は何したのよ・・・。
ちっ・・・・このちびガキほんとに使えねェ。
お兄さん、誰のおかげで今までたくさん食べられたと思って・・・。
花蓮の必死の応戦のさ中、突如陽気な老人に話しかけられる。
ふがふが、その剣・・・そして槍。
お前さんたちは武闘大会に参加しにきたのかえ?
あー、めんどくさそーなのに絡まれた。
煌炎様!!
お年寄りの方にその態度はいけませんよ!!
・・・・ってぇ。
ポニー、主への暴力たぁ高くつくぜ?
ふふん、そのくらいの脅しに屈するような私ではありません。
私は煌炎様の従者兼教育係ですから!
どいつもこいつもめんどくせぇ・・・・。
煌炎たちが何やら取り込んでいるんのでため息をつきながら花蓮は老人に話しかける。
おじいさん、武闘大会なんてあるの?
ふがふが・・・・、そうじゃよ。
今、賞金目当てに各地から猛者が集まっておるるふがふが。
ふがふがふがふが・・・。
気になってもそっとしておく!!
うぃー。
そこで、賽ははたりと気づく。
・・・今賞金とおっしゃいました?
ふがふが、そうじゃよ。
小さな一戸建てくらいたつんじゃぁなかろうか。
煌炎様!!
ヤダ。
まだ何も言ってませんけど!?
面倒。
どうせとくなことじゃねー。
先ほどから煌炎様お得意の面倒くさいしか言ってませんよ・・・。
俺ぁゆっくり昼寝でもしながら観戦してっから、ポニー、おまえがでろよ。
ポニーテルだのポニーだの・・・たったサイの二文字なのにどうして覚えられないんですかね・・・。
ふがふが!
参加賞はもみじ饅頭100個らしいが・・・出ないんならいいんじゃよ。
・・・・。
うーん、旅費はどちらにせよ稼がなくてはいけませんし。
仕方ないですね・・・私が出るしか・・・。
出る。
へっ?
だから、出る。
お兄さん、でるの?
もみじ饅頭。
お金には釣られないで食べ物には釣られるんですか・・・煌炎様らしいといえば煌炎様らしいですが。
もみじ饅頭100個。
・・・だめだ、お兄さん脳内が完全にもみじ饅頭モードになってる。
ふがふが・・・、わしはこれにて失礼するよ。
そうじゃ、最後に意識が戻ったらそこの黄金色の髪の少年にひとこと伝えてくれないかのぅ。
?
煌炎様にですか?
よろしいですよ。
すると
先ほどまで仏様のような顔つきだった老人の顔が一変する。
『童(ワッパ)が、あんまり舐めた口を聞くと半殺しにするぞボケナスが。次大会で会った時にはねじ伏せてくれる』、とな。
・・・・・。
・・・・。
そして老人はそう言い残すと笑顔に戻り、立ち去って行ったのだった。