悲しい事を思い出した。






この事に忘れはせずとの、浸らないと決めていたのに。






俺という人間は自分が思っている以上に弱かった。






まさか、ここまで俺を縛り付ける物だったなんて。






公園のベンチに一人腰かけ、夕焼けに染まる空を見上げた。






自販機で売ってるコーヒーでもあれば、最高なんだが‥‥‥。






……買ってこようかな。

大野信一

ほら、やるよ

伊村延彦

流石親友

本当に、こいつには敵わない。






俺達二人はベンチに腰掛け空を見上げる。






言葉を交わさず、ただ一緒にいるだけでも安心感を作ってくれる大切な親友。






涼香……俺はこれからも頑張るよ。

誰か、この未来を見る俺を見守って下さい。

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