俺が物語の創作を始めたのは約2年前、2016年の2月頃だった。
就職して数年。
ある程度会社で成績を出して、完全に社会の歯車の一部となってしまった自分。
でも別にそれが不満とかではない。
ただ、毎日毎日が淡々と、まさに作業のように進んでいくように感じることがものすごく怖かった。
(執筆してみよう！)と考えたのは、近くの公園を散歩していた時に思い付いたアイデアだ。
俺の考えた物語が、アイデアが、観てくれる人に伝わって、感想くれて……そして、後から自分で観て思いっきり楽しむ。
こんな生活ができたら、自分的にものすごい良い刺激になるし、絶対人生面白いに決まってる。
そう思っていた。
だがいつか、
それすら作業になった。
でも、好きな漫画や小説の更新や発売が遅いと嫌だろう。
早く観たい。
彼・彼女たちの物語を、ハッピーエンドを、早く描いてくれ。
そう思うだろう。
でも一番問題なのはそこではなかった。
夢に見るんだ。
「ねえ、なんで私達を見放すの？」
「飽きちゃったのか？ でもそれじゃあ僕らは一生幸せになれないよ……？」
「この裏切り者！」
もう耐えられない……。
登場人物達の悲痛な叫びが、俺の脳内を駆け巡り、そして……。
創るだけの……、作業になる。
おれは……彼らに……、
何て…………。
…………
や、やったか！？
か、勝ったかも！
ぐ……
ぐぐ…………
おっとまだ生きてやがったか！
しぶとい奴だ！
気をつけてインソレントさん
もしかしたら第二、第三形態とかあるかも！
ま、まさかコズミックステ……
は、ハイト……
ナカネノコ HP 0.1
！？
HP 0.1って……
本当に生きてるの！？
は、ハイト……
な、なぜ……お前は…………か、書く…のだ？
書く……？
それは『創作する』ってことですか？
…………
そうだ……………………
うーん、あまり深く考えた事なかったですけど
楽しいから！
ですね！！！
ふふふ
ハイトくんらしいね
そ、それだけなのか……？
読み手の反応とか、キャラクターをどう動かすのが理想的だとか……、早く更新しないと……とか考えないのか…………？
まあ多少は考えますけど
ただ自分にとって良い評価とか、嬉しい感想とか、ストーリーの結末とかが絶対ではないですね
なんだと……？
自分にとって大事なのは……
読者様が演出や物語を観てニヤニヤしている場面を想像することですから！
……
このシーンは笑ってくれただろうなーとか、ここでこの展開はびっくりしたかなーとか
あとで自分で読み返して想像するんです
そんな時間がもう！
最高に楽しくて楽しくてしょうがないんです！！！
そうか…………
どう？
ハイトくんの凄さが分かった？
ああ……
おかげでいい刺激がもらえたよ
現世に戻ったらこの体験を思い出して頑張ろう…………
ありがとう、ハイト…
ナカネノコ HP 0
こ、これで本当に……
ええ！
終わったわ！
楽しかったぞハイトくん
ありがとう！
俺達の物語を急いで創らなくてもいいんだぜ！
キミのペースで仕上げてくれ！
その方がこっちも気が楽だからさ！
あ、俺の今後を描くなら
会社で出世した後、美人秘書と一つ屋根の下……
新しい話書くならさ
次は居酒屋をテーマにしてくれよ！
絶対に読みに行くからよ！
が、がんばりなさいよ！
応援してるから！！！
以上！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
私は犯罪歴からの地獄コースだからやめてね
また……会えるよね？
ちなみに『何かおかしいぞ』にて
違和感の答えは『数字』でした！
あースッキリ！！！
ねえ栄太
今度またデートしよっか？
ウォ―――ウォウォ―ウォウォ―♪♪♪
フォ―――ｚ
ハイトくん
お疲れ様！
これで終わりだね！！
いや、まだまだ！
終わらせはしないよ！！！
え？
キミとの出会いを
これから創らなきゃ！
to be continued .
