真悠

……ぅ……ぁ……ぁ

 めまい!? ながい、よ……

真悠

 わかった。














 わたしもだ。













 わたしももうすでに呪いにかかっていたんだ。














 なんでいまになるまできづかなかったんだろ。ぜんぜんねてないしなにもたべてない。














 よ、欲がなくなってたんだ。















 なにかあたまのなかでなにかきこえる。














 どこかできいた音。














 おもいだした。













 きのう箱をなげたとき、なかみがこわれてないかみみをあてたときだ。













 るりも龍太郎も、みみをあてていた。きっとアゲハもわたしのしらないところで……。あの箱にみみをあてて音をきいたら呪いにかかるんだ、













 いまさらきづくなんて。わたしのばか。もっとはやくきづいていたら。















 なみだもでない、すっごくかなしいはずなのに。













 
 ううぅ、こ、こわいよ。














 ねないとかたべないとかじゃない。















 いきるちからうしなうことなんだ。さいぼうひとつひとつがいきようとしていないんだ。














 

真悠

ぅぁ…………

 
























 つたえるんだ。














 わかったこと。

















 !? 
















 なんで!? なんでかけないの!?















 なんてこと……呪いにていこうするこうどうはできないんだ。
















 おもっていてもこうどうできない。あああああああああああああああああああああああああ…………るりのめーるもほんしんじゃなかったんだ。呪いにしばられていたんだ。だれにもいえなくて、くるしかったんだ。ひひひひどいぃぃぃ。
























 うでもあしもこんなにほそくなってる。みっかたべないくらいでこれくらいにはならないはず。かんじる、わたしはしぬ。それはわかる。でもつたえたい。




















 そのつたえたいってきもちもうすくなってきているのがこわい。


























 なにか…………なにかほうほうは――

































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