ばーば-!(おばあちゃん!)
おー、ハイトちゃん大きくなったねぇ!
ちょっと母さん!
なんて格好してるのよ!?
最近、占い始めたんだよぉー
占い!?
ご無沙汰してます、お母さん
あ、パパさん
ちょっとこちらへ!
え?
ちょいと手相をお見せなさいぃ!
は、はあ……
これでいいでしょうか?
ムムムムム!?
占いってこういうこと?
よし! 浮気はしてないようだねぇ、安心安心
あっ、ははは……怖いなぁ!
それ……もうやめたら?
あ?
ママ!
占いも良いけど、隣の山行きたい!
あまり奥まで進んじゃ駄目よ?
うん!
分かってる!
ハイトや、最近山で『幽霊』が出るって噂だからねぇ
怖くなったらすぐ帰っておいでぇなぁ?
分かった!
ほんとに幽霊?
不審者じゃなくて?
不審者なら物騒だね
危ないからやめておいたら?
もう遅いわ……
ああ……!
ハイトは昔から行動力だけはあるからね
この辺は全然変わらないなー
えーっと、確かこのまま進めば、『あの木』の場所に出るはずなんだけど……
こ、こんにちは……
!?
あの……、道に迷ってしまって……
じ、自分は未知に出会いました!
え?
いえ! こちらの話です
どちらに行かれるのですか?
実は……行きたかった場所も忘れちゃったんです
そ、それは大変だ!
では、共に行きましょう
未知なる世界へ!
さっきから何を言っているのです?
自分でも分からないんです!
ただただ、貴方との出会いで色々な創作ネタが溢れ出てしまって、押さえられないんです!
創作ネタ……
あっ!
ん?
あなた……もしかしてハイト……くん?
なななんと!?
自分、美少女界隈では有名人だったりします?
い、いえ、前にお会いしたことがあるような……
名前を知っているということは、きっと何処かでお会いしていますね
でもごめんなさい、ちょっと記憶が……
もしかして前世の記憶が解き放たれる!?
……。
それも『創作ネタ』ってやつですか?
……