こうしてよりを戻したというべきか、恋人同士に戻った僕達。
ヒロインちゃんには後でお礼をしなさいよ、“トレアの店”のチーズケーキがいいわ、とリクエストをされてしまった。
後でお礼として持って行かないとと思う。
そして婚約破棄書だが、その書類としての体裁をなしていないために無効となる。
また、その事実に僕の両親も気づいていながら、黙っていたらしい。
なんでもいつまでも僕が気付かなかったから、だそうだ。
でも気づかないってどういう事だろうと僕が思って、お礼のケーキを片手にヒロインちゃんの家を訪ねると、