【第四幕】
『少年は少女と出会い……その満面の笑みは、聖水の流れを加速させる』
【第四幕】
『少年は少女と出会い……その満面の笑みは、聖水の流れを加速させる』
は、初めまして!
マチと言います……
設定上、私は県外から引っ越してきて、このクラスに転入したことになっている。
元々いた世界『マルク』では学問を学ぶ場など存在しなかったし、地球へ来た後のテレビ番組や雑誌で見た情報しか自分は知らない。
だからこそ心の臓はもう破裂寸前、この先が思いやられる。
今日からみんなの仲間になるマチちゃんだ!
両親の転勤でこちらに引っ越してきたので、この地区に関してはまだ馴れてないと思う
みんな、仲良くしてくれよ
「はーい!!!」
と、友達作れるかな……
じーっ…………
うわーあの子
すごい見てる……
ま、まさか!
異世界人だって見抜かれてる!?
あー可愛いなー
と、とりあえず笑って……
笑って誤魔化さないと!
ニコッ☆
うっ……!
それ反則!
ん、どうした神谷?
せ、先生!
おしっこ漏らしたかも!!!
すぐにトイレ行ってこい!!!
保健室にもだ!!!!!
は、はい!!!
神谷と呼ばれる少年は、そのままお手洗いに直行した。
先生は呆れた顔で「全く、いつもあいつは……」と呟く。
私は少年の馬鹿な行動を見て、少し落ち着いていた。
ふふふ、面白い子……
明日は総合学習の時間で『将来なりたいもの』について話してもらうからな、全員考えて来いよー
「はーい!!!」
将来なりたいものかぁ、おばあちゃんと相談しなきゃ!
第四幕 終
Mariss様
こんばんは!コメントありがとうございます!滅茶苦茶嬉しいです!
元々構成的に、第一部であっさりした異世界冒険記を描いて、第二部に『実は結構裏で色々あったんです』的な物語を創りたかったので、お楽しみいただけているようでしたら何よりです!