【第四幕】

『少年は少女と出会い……その満面の笑みは、聖水の流れを加速させる』












































竹内 マチ(ベル)

は、初めまして!

マチと言います……




 設定上、私は県外から引っ越してきて、このクラスに転入したことになっている。

 元々いた世界『マルク』では学問を学ぶ場など存在しなかったし、地球へ来た後のテレビ番組や雑誌で見た情報しか自分は知らない。

 だからこそ心の臓はもう破裂寸前、この先が思いやられる。


先生

今日からみんなの仲間になるマチちゃんだ!

両親の転勤でこちらに引っ越してきたので、この地区に関してはまだ馴れてないと思う

みんな、仲良くしてくれよ











「はーい!!!」









竹内 マチ(ベル)

と、友達作れるかな……

じーっ…………

竹内 マチ(ベル)

うわーあの子

すごい見てる……

竹内 マチ(ベル)

ま、まさか!

異世界人だって見抜かれてる!?

あー可愛いなー

竹内 マチ(ベル)

と、とりあえず笑って……

笑って誤魔化さないと!

竹内 マチ(ベル)

ニコッ☆

うっ……!

それ反則!

先生

ん、どうした神谷?

神谷

せ、先生! 

おしっこ漏らしたかも!!!

先生

すぐにトイレ行ってこい!!!

保健室にもだ!!!!!

神谷

は、はい!!!




 神谷と呼ばれる少年は、そのままお手洗いに直行した。

 先生は呆れた顔で「全く、いつもあいつは……」と呟く。

 私は少年の馬鹿な行動を見て、少し落ち着いていた。




竹内 マチ(ベル)

ふふふ、面白い子……

先生

明日は総合学習の時間で『将来なりたいもの』について話してもらうからな、全員考えて来いよー











「はーい!!!」









竹内 マチ(ベル)

将来なりたいものかぁ、おばあちゃんと相談しなきゃ!





















第四幕 終














【真相編】 第四幕『少年は少女と出会い……その満面の笑みは、聖水の流れを加速させる』

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