呼ばれて立ち上がったのは爽やかイケメンの神谷敬一《From:オタク彼女の面倒彼氏》と美しい黒髪を靡(なび)かせた清楚系女子といった雰囲気である谷垣青葉《From:男の娘の純愛事情》だ。
早速答案用紙を取りに行った2人が席に戻ると敬一は付近に居る別の生徒から声を掛けられた。
呼ばれて立ち上がったのは爽やかイケメンの神谷敬一《From:オタク彼女の面倒彼氏》と美しい黒髪を靡(なび)かせた清楚系女子といった雰囲気である谷垣青葉《From:男の娘の純愛事情》だ。
早速答案用紙を取りに行った2人が席に戻ると敬一は付近に居る別の生徒から声を掛けられた。
ケイ君相変わらずトップなんだ!凄いね
流石ケイだな
敬一に声を掛けたのは松原結月《From:オタク彼女の面倒彼氏》と白峰明彦《From:オタク彼女の面倒彼氏》
褒める2人に対し敬一を面白く無さそうに見る女子の姿もある。
・・・・・・・・・・
目を引く銀髪の美少女、旗仲美咲《From:オタク彼女の面倒彼氏》だ。
まぁそうなるように普段から努力してるし当たり前ではあるんだけど・・・それより俺は同じく1位を取っている彼の事が気になるな
・・・彼!?
敬一の言葉に驚いたような声を漏らしたのは結月と明彦と美咲。それから青葉に隠れるようにして隣の席に座っている少女、澤山葵花《From:男の娘の純愛事情》である。
このわたしを男と見抜くなんて流石わたしと同じ1位って所かしら?
面白そうに笑ったのは青葉である。
その見掛けは誰がどう見ても女子なのだが、歴とした男だ。
・・・え、男!?
驚いた様子で結月と明彦と美咲がハモる。
観察力には自信があるんだよね、俺。人から引かれるレベルでさ。
だから見ただけで男なのはわかったし、君と隣の彼女が恋人関係だって事もわかったよ
えええぇぇぇ!?
今度は葵花も一緒にハモる。
あらそう?
なら隠す必要も無しにいちゃついてOKね
言いながら青葉は葵花に寄り添った。
・・・・・・・・・・!
・・・・・・・・・・!
その姿に葵花だけでは無く結月や明彦まで真っ赤になる。
まぁカップルがいちゃつく姿は嫌でも目に入るし別に構わないよ。
ね、ユズちゃんにアキ君?
な、何故こっちに話を降る!
相変わらずの赤い顔で明彦が言えば面白そうに敬一が続ける。
そりゃ俺達の間じゃユズちゃんとアキ君の2人は有名カップルだし。
ね、旗仲さん
・・・こっちに降るのは腹立つけどまぁそうだね
話を降って来た敬一を美咲は一瞬睨んだが、そう続けた。
その言葉に明彦だけならず結月まで真っ赤になる。
へぇそうなの?どこまで進んでるのか気になるな。
わたし達は・・・
言わんで良い、変態!
面白そうに言う青葉を真っ赤になった葵花が慌てたように止める。
やだ葵花ったらかわいー!
大丈夫、葵花との思い出はわたしの中でも特別だもの。
そう簡単に言わないわよ
・・・・・・・・・・っ
・・・今の彼女の反応を楽しむ為だけに言ったな。端(はな)っから話すつもりなんて無いんだ
表情から読める敬一はそう判断したが、空気を読んで口に出すのは辞めてあげたのだった。