………………

お、お前はいったい………

私の、私の教団が……ああ……ああ…

生贄の場所を教えてもらう

そ、そうかお前が「血まみれの狂人」か!

生贄はどこだ

我らの生贄を奪いにきたのか?
このクソ泥狂人が!!

今ここで外なる神を呼び出しお前、いや、この幻の世界を滅ぼし……

俺は元は生贄だけを殺す気だったんだがな

ロシアで会おう、たしかにエビットはそう言った

足取りどころかニャルラトホテプの痕跡さえない。

あるのはそれぞれの神を信仰する教団。

だから俺は一つずつ確実に潰す。

そして俺はいつかこの報いを受けるだろう。

だけれど俺は構わない。
この狂気に染まった人生はもはや他人に不幸をもたらし自分自身さえ幸せになることはないのだから。

だから俺は復讐という自分勝手で他人を巻き込み
最期は俺が撒いた復讐の種に殺されるのだろう。

あなたが…私を殺すの…?

暗闇から聞こえる細くか弱い少女の声。

儀式を阻止するためには生贄を絶てばいい。トップも殺したし生贄を殺せばこの組織は再起不能だ。

俺はこの子を殺すのだ。絶海の屋敷で初めて子供を殺し、今では殺した数はもう数えられない。

………君が生贄か、そうだ死んでもら…

ドアからの光が少女に当たり、少女の姿が見えたのだ。

だがその姿は、なぜ、ああどうして、ありえない、ありえない

どうして、どうして……君が…いるんだ、どうして

俺は君を殺さなければいけないんだ
君は生贄だ殺さなければ殺さなければ

俺は、俺の復讐の意味は!!!

いや、違う違う違う違う!!!!!!!!

俺は俺は!!!

手段と目的をはき違えるな

………!!

俺は……君を殺せない……!

私は……

私は生きていていいの……?

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