最近、転生とは何かと僕は考えるんだ。


生まれ変わることを転生というのだろうか、


前世の記憶があることを転生というのだろうか。


もし後者ならとてもおもしろそうだね。


だってほら、今までの知識とかも全部使えるし、何より過去に戻ったみたいでわくわくしないかい?


______え?しない?


ああ、そういえば君は現実主義者だったね。


僕はどちらかというと理想主義者だから。


じゃあ君の主義に合わせて現実的な前者の方で話を進めてみようか。




え?いつまでこの話をだって?


君は飽きるのが本当に早いなぁ。










…もうちょっとだけ、付き合ってくれ。











































死んだら、どうなるのだろうね。


そのままずっと彷徨ってるのかな。


それともまた生を受けるのかな。


もし生まれ変わるのなら、違う姿で生まれてきてしまうのかな。






・・・うん?いや、なんでもないんだ。


ただ、もし同じ姿なら、次生まれ変わったとしても、すぐに君を見つけられるのになぁって。





・・・ふふっ、照れているのかい?


嘘をついたって無駄だよ。






いったい何年一緒にいたと思ってるんだい?

























































__ああ、もうこんな時間だね。


随分と話し込んでしまった。



・・・うん。そうだね。じゃあそろそろ帰ろうか。


































・・・あ、そうだ。今日は君にプレゼントがあったんだった。


君は花が好きだろう?


だから買ってきたんだ。


リアリナという花。


気に入ってくれると嬉しいけど…





・・・だって君は好きな花を教えてくれないから。



何回聞いてもはぐらかすのだから、嫌になってしまうよ。


















・・・ん?ああ、そういう意味で言ったんじゃないんだ。


勘違いはしないでおくれ、君と話すのが嫌いなわけじゃないんだ。


















__むしろ、君のいない時間の方が、僕にとっては生きている意味もないぐらいに嫌いだよ。




































































じゃあ、そろそろいこうかな。








・・・そんな顔をしないでおくれ、


また、明日ちゃんとくるから。




















明日はまた違う花を持ってくる。


君が飽きないようにお話もたくさん持ってくるよ。


君が好きなクッキーも作ってくるし。










・・・うん。じゃあばいばいだ。




























・・・・そういえば、今日はとても月がきれいだね。





































・・・まだ夕方だよって?







ああ、そう思うならそう思っていてくれ。






































...君にはまだ、知らなくていいことだから。











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