僕の飼育員である古賀は無茶苦茶な人間だ。
火の輪をくぐらせようとしたり、ナイフを飲み込ませようとしたり・・・・サーカスか。
そして今度はアイドル・・・・
控えめに言っても無理だ、ここらへんでガツンと言って断ってやる。古賀なんて全く怖くはない。
みんなー今日は盛り上がっていくよー!!
大好きだぁぁ!!
ドラ姉ぇぇぇぇ!!結婚してくれぇ!!
愛してるぅぅぅ!
よし!ポチ、お前もアイドルになれ。
できるか!!
僕の飼育員である古賀は無茶苦茶な人間だ。
火の輪をくぐらせようとしたり、ナイフを飲み込ませようとしたり・・・・サーカスか。
そして今度はアイドル・・・・
控えめに言っても無理だ、ここらへんでガツンと言って断ってやる。古賀なんて全く怖くはない。
おい、古賀。いくら何でもアイドルは・・
断れば一週間食事は血尿だ。
プロデューサー!僕、トップアイドルを目指します!!
あの血尿だけは二度と味わいたくはない。
あの古賀という悪魔は一度、血なら何でもいいんだろ?とでも言わんばかりに血尿を出してきやがった(素材主不明)いや本当にあれはトラウマだ。
というわけで、吸血園の知名度を上げるために僕は吸血鬼アイドル「PO☆CHI」としての活動が始まった。
・・・ていうか
なんだ?
僕は吸血鬼だからそれだけで珍しいのではないのか?
すっかり忘れそうになってしまうが、僕は吸血鬼だ。本当であればそれだけで人がここに押しかけてもいいはずだ。しかし今のところ僕が目覚めた日にきた二人(1話参照)しか訪れてきていない。
なんだ、お前は知らないのか・・・
ほら、これを見ろ
わざわざ床に投げやがって・・・
ほんとに性格が悪いやつだ・・・・
いつか必ず殺す
どれどれ・・・
・・・ドラゴンだな
これは、さっきテレビでライブをしていたドラゴン系アイドル、通称「ドラ姉ぇ」の昼での姿だ。
ふぁ!?
信じられない・・・だって
これが夜には・・・
こうなるんだぜ?しかも夜だぜ、夜。いや、まぁ深い意味はない、決して。
いいか?お前の前世がどうだったかは知らないが、この世界ではこんなの当たり前だ。様々な動物園で新種の生物がどんどん出できている。確かに一昔前までは吸血鬼は伝説上の生物とされていた。だが、ドラゴンもそうだが伝説とされていた生物の大量捕獲により、ただ檻に入れているだけでは客は満足しなくなってきた。
それで、僕に芸をさせようとしていたのか・・
そうゆうことだ。さらにお前は吸血鬼の中でも遥かに劣っている。筋力も人並み、変身もできない、吸血鬼としての売りがお前にはない。しかし太陽の光を浴びると体が消え始めるところは吸血鬼らしいな・・・
まて、最後のはまだ試したことないぞ。
あぁ、お前が寝てる間に俺が光を当てて確かめた。
何やってんだよ!
もう僕は安心して眠ることも許されなくなってしまった。
あと、試していないのは・・・
不死身かどうかだけだな
プロデューサー!
僕、トップアイド(以下略)
さて、トップアイドル目指してビシバシいくぞ
はい!
まず踊ってみろ!
はい!・・・・・・
どうした!
どんなふうに踊ればいいですか?
知らん!考えるな!感じろ!
・・・・・ちなみに歌は?
知らん!考えるな!感じろ!
しっかりプロデュースしてくれ!!
このアイドル企画が今日限りで中止になったのは言うまでもあるまい。