勇者は俺だ!!
ちっ
さすがに短剣では厳しいですね
剣もないのに、
勇者を名乗るとはな
そちらの剣は武器屋で買える量産型。
そんなものを振り回している貴方には言われたくありませんね。
勇者の都で売られている武器をバカにするな
都に住んでいるオレに言われても困りますね。
お金さえあれば、誰でも買えます。お金さえあれば…………
やっぱり剣は必要みたいね。
ペペロ!
承知しているぞ!
目覚めよ、闇の剣
カリス!
受け取って
ありがとうございます
一応、その闇の剣も勇者が扱っていた剣だ、少しの間は持つだろう。
……?
ごめんなさいね
何で、貴方たちが生きているのです
それは、御守りが護ってくれたからだよ
一度だけ、絶対防御が発動される御守り……これで、怪我もなかったよ
オレのとっておきですから………ね。
因みに効果は一度切りではありませんよ。数回分の効果があります。
よそ見をするなぁぁ
よそ見はしていません
シャイニングブラスト
………
本職は聖職者ですからね。光の魔法は何よりも得意なのですよ
さて、話でもしましょうか?
お断りよ。
次は殺す!
とりあえず、
落ち着け
悪いけど、私にはやるべきことがあるの。だから、ここで死ぬわけにはいかないのよね………まぁ、貴女には隠しても仕方ないわね
……っ
私は元・「光の剣」
勇者が魔王を滅ぼし、そして自らをも滅ぼした、あの「光の剣」
そして、我は元・「闇の盾」だ。
勇者を護る最後の盾。
貴女は、魔王の「第三の瞳」ね
どうして……それを
あ、正解?
て、適当に言ったのですか?
かつての魔王にあって、今の魔王にはないもの……それが「第三の瞳」
………
to be continued