僕はダンジョンクエストストーリー、通称DQSというゲームをやっている。

一時期はかなり人気のあったネットゲームだ。
やりこみ要素満載でレベルの上限もかけられていない為、強者になればレベル５０００を超えている者もいる。

かくいう僕のメインキャラはレベル４９００を超えて上位１０名に食い入る廃人ゲーマーである。

といっても、新作の波にのまれ過疎化が進んでいる状態の中での上位１０位なのですが・・・
まぁ過疎化が進んでいるのは少し悲しいですが
それでもこのゲームが好きで頑張っている。

新作ゲームも悪くはないのだが、高レベルプレイヤーに一度なってしまうと止めどころが難しい。
ゲームへの愛情も深い、課金もいっぱいしたしね。

そして上位ランキングに入ってしまうと
ランキング成績を保ちたいという意識が出てしまう。

顔なじみも多いせいか、かなり無茶なイベントでも
状況を踏まえ協力プレイや、徹夜プレイを幾度もこなして来た。
はっきり言おう「僕はこのゲームが好きで辞められません！！」
うん、なんかすっきりした。
とりあえず、そんなこんなで今日もゲームで遊んで手に入れたアイテムの鑑定をサブキャラで行おうとしている

メニューウィンドウを呼び出し操作を始める
メニュー→鑑定→ソード？
<鑑定中>
<鑑定スキル発動！！>
<イラナイ・アイテムはアイテムの真名を探り当てた>
<アイテム覚醒！！>
<レア度１段階アップ！！>
<効果３段階アップ！！>
<鑑定に成功>
<フレイム・ソード+17>

DQSではやりこみ要素を増やす為に
ダンジョンで取得したアイテムを
鑑定レベルの高いキャラが鑑定する事で
アイテムのレア度、効果が変わってくる
仕様となっている。

鑑定スキルがアイテムの真名を見抜く事で
真のアイテムの能力を解放するという設定らしい。

僕のサブキャラである倉庫キャラ
「イラナイ・アイテム」は最高レベルの鑑定スキル持ちである。

初期の頃は高レベルの鑑定スキル持ちのキャラが
少なかった為、クランの仲間とからは鑑定で
引っ張りだこ状態であった。
それも今となっては良い思い出だ。

おっと、キャラの名前はツッコミなしで頼む、
倉庫キャラとしたらわかりやすい名前だろう？
最初はウ〇ザードリィーのビショップ同様に
鑑定する為だけに用意したつもりだったんだが
このゲームレベルの上限ないものだから
パワーレベリングでサブキャラのレベルも上げまくった。

その結果、「鍛冶」、「錬金」、「料理」、「製薬」、「鑑定」、「収集」、「採掘」、「採取」、「分析」、「環境保護」のスキルがマスターレベルを超えた為、クラフトマイスターという【統合スキル】に変化した。
このゲームは特定のスキルをマスタークラスまでレベルを上げると、スキルが融合して新たな上位スキルを発現するシステムだ。

僕のクラフトマイスターもそんな上位スキルのひとつであり、このスキルのおかげで戦闘系以外のイベントはサブキャラで対応している状況だ。

それなのでサブといいつつ愛着が沸いてしまったのだがキャラの名前は変更できないシステムになっている為、若さ故の過ちを名前で笑われるたびに味わっている。

うん？どうやら新しいクエストイベントが発生したみたいだ。

この展開新規イベントだな、しかもキャラ名をちゃんと音声でしゃべっているし。

NPCもついに音声で喋るイベントが導入されたんだ
やるねぇ～運営！！

こういうのを俺たちプレイヤーは待っていたんだ。
声は知らない声優っぽいがかなり可愛い声だ。

へぇ～なんだか面白そうなイベントだな
テーブルトークのキャンペーンシナリオっぽく
ちょっと壮大だし面白そう。

女神イレーネが手を振ると地面に魔法陣が浮き上がり光が広がっていく。
運営さんわかっている、グッジョブです
こういう演出を僕たちは求めていたんです。

ロールプレイを演出する為に
そんなセリフを言いうと
世界が発光しはじめ僕の視界がぼやけていく。
うん雰囲気ばっちりである。
これは面白そうなイベントだ
ワクテカが止まらない感じだ。
俄然楽しみになってきたなぁ～