スーパー赤ずきんに務める、笑顔の眩しい金髪美女。彼女のことを、人は“赤ずきん”と呼ぶ。

赤ずきん

いらっしゃいませー!!

お、おう……

 今日も彼女は可憐な笑顔を見せながらレジの業務を務めており、俺は彼女の笑顔に釣られ、今日も俺は彼女の目の前に買い物かごを置いているのであった。

赤ずきん

此方のかご、向こうまでお持ちしますね!

 彼女は決まって、俺のかごを向こう側まで持っていってくれる。

 しかし、これを彼女は誰にでもしてくれるわけではない。妊婦さんや子供、おじいさんおばあさんにだけこれをしてくれる。普通のおじさんやおばさんにはこれをしないのだ。つまり、妊婦さん、子供、老人、そして俺なのだ。

 俺だけ優しくする。つまり、俺だけ特別扱いされているのだ。これはきっと、彼女が俺を愛していると言うことではないか。……いや、絶対に愛している!!

 レディに告白を待たせるのはいかん。と言うことで、今日こそは、俺から彼女に愛の告白をしようとしていた。

……あ、あのさ

赤ずきん

はい?

 それから苦しい沈黙が続いた。いかん、いかん! このままでは今日もまた告白が出来ないじゃないか!!

 などと考えていると、彼女から俺に話しかけてくれた。

赤ずきん

有難うございました!!

は、はい……

 何と麗しい笑顔!! 美しすぎる~!!!

バイト君

店長、赤ずきんの白髪の人を見境なく親切にする癖何とか言ってやって下さいよ。お陰様で、あの悪で有名な白毛の狼が連日足を運んでくるんスよ?

店長

まぁ、良いんじゃないか? アイツも何だか嬉しそうだし

1・ときめけ! スーパー恋心

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